第60回 午後 問48
臨床医学
Wernicke-Mann肢位の特徴で正しい組合せはどれか。
- 1肩関節 外転位
- 2肘関節 伸展位
- 3手 指 伸展位
- 4膝関節 伸展位
- 5足関節 背屈位
答えと解説を見る
✓ これが正解4膝関節 伸展位
解説
Wernicke-Mann肢位では、膝関節は伸展位になります。
Wernicke-Mann肢位は、脳卒中などで片麻痺が残った人にみられる典型的な姿勢です。上肢では屈筋群、下肢では伸筋群の筋緊張が強くなり(痙縮)、上肢は曲がり、下肢は突っ張った形になります。上肢は屈曲、下肢は伸展、という大きな原則をまず押さえるのが判断の軸です。
上肢では、肩関節は内転・内旋位、肘関節は屈曲位、前腕は回内位、手関節と手指は屈曲位になります。下肢では、股関節は伸展・内転・内旋位、膝関節は伸展位、足関節は底屈・内反位になります。歩くときは、伸びた下肢を外側へ回して振り出す分回し歩行がみられます。
選択肢と照らし合わせると、膝関節の伸展位が正しい組です。肩関節は外転位ではなく内転位、肘関節は伸展位ではなく屈曲位、手指は伸展位ではなく屈曲位、足関節は背屈位ではなく底屈位で、いずれも逆の向きになっています。
したがって、正しい組合せは膝関節と伸展位です。上肢は屈曲して体に引き寄せられ、下肢は伸びて足先が下を向く、と全体の形をイメージで覚えると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1肩関節 外転位:Wernicke-Mann肢位では、肩関節は体に引き寄せるように内転・内旋した位置になります。腕を体から離す外転位ではないため、この組は誤りです。
- 2肘関節 伸展位:Wernicke-Mann肢位の上肢は屈筋の緊張が強く、肘関節は曲がった屈曲位になります。肘が伸びた伸展位ではないため、この組は誤りです。
- 3手 指 伸展位:Wernicke-Mann肢位では、手指は握り込むように曲がった屈曲位になります。手指が伸びた伸展位ではないため、この組は誤りです。
- 5足関節 背屈位:Wernicke-Mann肢位の足関節は、つま先が下を向く底屈位で、内反を伴うことが多くなります。つま先が上を向く背屈位ではないため、この組は誤りです。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問48(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)