第60回 午後 問67
生理学
体液性免疫で作動するの
体液性免疫で作動するのはどれか。
- 1単 球
- 2B細胞
- 3好中球
- 4NK細胞
- 5マクロファージ
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✓ これが正解2B細胞
解説
体液性免疫では、B細胞が抗体を作って働きます。
免疫には、生まれつき備わった自然免疫と、一度出会った病原体を覚えて働く獲得免疫があります。獲得免疫はさらに、抗体が血液などの体液の中で働く体液性免疫と、T細胞などの細胞が直接攻撃する細胞性免疫に分けられます。
体液性免疫の中心はB細胞です。B細胞は、ヘルパーT細胞の助けを受けて形質細胞に変わり、抗体(免疫グロブリン)を作ります。抗体は病原体や毒素に結合して働きを止めたり、他の細胞が処理しやすくしたりします。したがって、体液性免疫で作動するのはB細胞です。
他の細胞は主に自然免疫の担い手です。単球は血液中の白血球で、組織に出るとマクロファージになり、病原体を食べて処理します。好中球は細菌を真っ先に食べる白血球です。NK細胞は、ウイルスに感染した細胞やがん細胞を、前もって覚えていなくても攻撃するリンパ球です。
したがって、正しいのはB細胞です。抗体はB細胞、細胞を直接攻撃するのはT細胞やNK細胞、食べて処理するのは好中球とマクロファージ、と役割で分けて覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1単 球:単球は血液中を流れる白血球で、血管の外の組織に出るとマクロファージになり、異物を食べて処理します。自然免疫を担う細胞で、抗体を作る体液性免疫の主役ではありません。
- 3好中球:好中球は白血球の中で最も数が多く、感染した場所に真っ先に集まって細菌を食べて殺します。自然免疫の担い手で、抗体を作る細胞ではありません。
- 4NK細胞:ナチュラルキラー細胞は、異常な細胞の表面の変化を見分けて、その場で破壊する細胞傷害性のリンパ球です。抗体を産生する仕組みを持たないので、液性の免疫を作動させる細胞ではありません。
- 5マクロファージ:マクロファージは組織にいる大きな食細胞で、異物を食べて分解し、その情報をT細胞に伝える役割もあります。体液中で抗体として働く体液性免疫の担い手ではありません。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問67(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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