過去問解きまくり研究所 ホーム

第60回 午後 問69

運動学

肩甲骨の筋と運動の組合せで正しいのはどれか。

答えと解説を見る

✓ これが正解2僧帽筋下部線維  上方回旋

解説

僧帽筋下部線維は、肩甲骨の上方回旋に働きます。

肩甲骨は胸郭の上を滑るように動き、挙上・下制、外転・内転、上方回旋・下方回旋の組み合わせで腕の動きを支えます。どの筋が肩甲骨のどこに付き、どちらへ引くかを考えると作用が分かります。

僧帽筋下部線維は、下位の胸椎の棘突起から起こり、斜め上外側へ走って肩甲棘の内側の端に付きます。この線維が縮むと肩甲骨の内側を下へ引くので、肩甲骨の関節窩が上を向く上方回旋が起こります。腕を高く挙げるときには、僧帽筋上部線維・下部線維と前鋸筋が力を合わせて上方回旋を起こします。したがって、この組が正しいものです。

残りの組は、作用の向きが入れ替わっています。僧帽筋上部線維は挙上と上方回旋、菱形筋は内転・挙上・下方回旋、前鋸筋は外転と上方回旋、小胸筋は下制と下方回旋が主な作用です。

上方回旋は僧帽筋(上部・下部)と前鋸筋、下方回旋は菱形筋・肩甲挙筋・小胸筋、と回旋の向きで筋を2つのグループに分けて覚えると、組合せの問題を見分けやすくなります。

ほかの選択肢はなぜ違うのか

出典:第60回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問69(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。

この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)