第60回 午後 問73
運動学
上肢の筋と運動の組合せで正しいのはどれか。
- 1烏口腕筋 肩伸展
- 2上腕二頭筋 前腕回外
- 3上腕筋 肘伸展
- 4腕橈骨筋 肘伸展
- 5長橈側手根伸筋 前腕回内
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✓ これが正解2上腕二頭筋 前腕回外
解説
上腕二頭筋は、肘の屈曲に加えて前腕の回外に働きます。
筋の作用は、どの関節をまたぎ、骨のどこに付くかで決まります。上腕二頭筋は肩甲骨から起こり、肩関節と肘関節をまたいで、前腕の橈骨の橈骨粗面に付きます。
橈骨粗面は橈骨の内側寄りにあるため、前腕を回内させた位置から上腕二頭筋が縮むと、腱が巻き戻されるように橈骨を回し、前腕を回外させます。肘の屈曲とともに、回外は上腕二頭筋の大切な作用で、ねじ回しでねじを締める動きで強く働きます。したがって、この組が正しいものです。
残りの組は、作用が実際と逆か別の向きになっています。烏口腕筋は肩の屈曲と内転、上腕筋と腕橈骨筋は肘の屈曲、長橈側手根伸筋は手関節の背屈と橈屈に働きます。
肘を曲げる筋は、上腕二頭筋・上腕筋・腕橈骨筋の3つで、そのうち回外にも強く働くのが上腕二頭筋、と特徴で区別して覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1烏口腕筋 肩伸展:烏口腕筋は烏口突起から上腕骨の内側の中ほどに付き、肩関節を屈曲・内転させます。前方へ腕を挙げる側の筋で、肩を後ろへ引く伸展には働きません。
- 3上腕筋 肘伸展:上腕筋は上腕骨の前面から尺骨粗面に付き、前腕の向きにかかわらず肘を曲げる主力の筋です。肘の前側を通るので、伸ばす向きの作用はありません。
- 4腕橈骨筋 肘伸展:腕橈骨筋は上腕骨の外側の下部から橈骨の茎状突起に付き、前腕が中間位のときに肘を曲げる力が強くなります。肘の前側を走るため、伸ばす働きはありません。
- 5長橈側手根伸筋 前腕回内:長橈側手根伸筋は上腕骨の外側上顆の上から第2中手骨の底に付き、手関節を背屈・橈屈させます。前腕を内側へ回す回内の作用はありません。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問73(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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