第61回 午前 問29
理学療法治療学
スロープの長さで最も適切なの
25 cmの高さの段差にスロープを設置する。車椅子の自走を想定した場合のスロープの長さで最も適切なのはどれか。
- 11.0 m
- 21.5 m
- 32.0 m
- 42.5 m
- 53.0 m
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✓ これが正解53.0 m
解説
勾配12分の1とすると、25 cmの段差には3.0 mが必要です。
車椅子を自分でこいで上り下りするスロープは、勾配が急すぎると上るのに大きな力が要り、下るときも速度が出て危険です。そのため、自走を想定したスロープの勾配はおよそ12分の1以下、つまり高さ1に対して水平方向の長さを12以上にすることが目安とされます。建築物の移動等円滑化に関する政令でも、移動等円滑化経路の傾斜路の勾配は12分の1を超えないこととされています。
この考え方で計算すると、段差の高さが25 cmなので、必要な水平の長さは25 cm×12=300 cm、つまり3.0 mになります。ほかの肢はこれより短く、勾配が12分の1より急になってしまいます。なお、政令には高さ16 cm以下なら8分の1まで認める例外がありますが、この段差は25 cmなので当てはまりません。
したがって、最も適切なスロープの長さは3.0 mです。これは、勾配を高さと水平距離の比で表し、高さに12を掛けて長さを求めるという考え方です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 11.0 m:1.0 mのスロープでは、勾配は25 cm÷100 cm=4分の1になります。12分の1と比べて3倍も急で、車椅子を自分でこいで上るのはほぼ不可能な傾きです。
- 21.5 m:1.5 mのスロープでは、勾配は25 cm÷150 cm=6分の1になります。12分の1の2倍の傾きで、自走での上り下りには急すぎます。
- 32.0 m:2.0 mのスロープでは、勾配は25 cm÷200 cm=8分の1です。8分の1が認められるのは高さ16 cm以下の場合で、25 cmの段差には当てはまりません。
- 42.5 m:2.5 mのスロープでは、勾配は25 cm÷250 cm=10分の1です。12分の1より急なので、自走を想定したスロープの目安を満たしません。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問29(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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