第61回 午前 問46
理学療法治療学
関節リウマチに関する問題
関節リウマチに対する理学療法で最も適切なのはどれか。
- 1等尺性運動で筋力を維持する。
- 2関節強直では関節可動域運動を行う。
- 3ムチランス変形では他動運動を行う。
- 4活動期の痛みに対して温熱療法を行う。
- 5環軸椎亜脱臼では頸椎可動域運動を行う。
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✓ これが正解1等尺性運動で筋力を維持する。
解説
関節に負担をかけない等尺性運動で筋力を保ちます。
関節リウマチは、関節を包む滑膜に炎症が続き、関節の痛みや腫れ、さらには関節の破壊や変形が進む病気です。理学療法では、炎症のある関節に負担をかけすぎないようにしながら、筋力や関節の動きを保つことが大切になります。
等尺性運動は、関節を動かさずに筋に力を入れる運動です。関節がこすれ合う動きがないので、炎症のある関節への負担を小さく抑えながら筋力を維持できます。そのため、関節リウマチの筋力維持の方法としてよく用いられます。ほかの肢は、動かしても改善しない関節や、動かすと危険な関節に運動を加えるもの、炎症を強めるおそれのある方法です。
したがって、等尺性運動で筋力を維持する、という方法が最も適切です。関節リウマチでは、関節を守りながら筋を使う、と覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2関節強直では関節可動域運動を行う。:関節強直は、関節が骨や線維でつながって動かなくなった状態です。関節可動域運動を行っても動きは戻らず、無理に動かすと周りを傷めるおそれがあります。
- 3ムチランス変形では他動運動を行う。:ムチランス変形は、関節が激しく破壊されて不安定になった状態です。他動運動を加えると、さらに関節を傷めたり脱臼させたりする危険があるので避けます。
- 4活動期の痛みに対して温熱療法を行う。:活動期は関節の炎症が強い時期で、温熱療法を行うと炎症をさらに強めるおそれがあります。この時期の痛みには、冷やす方法や安静がとられます。
- 5環軸椎亜脱臼では頸椎可動域運動を行う。:環軸椎亜脱臼では、首を動かすと脊髄が圧迫される危険があります。頸椎の可動域運動は避け、頸椎を守るための指導やカラーの使用が行われます。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問46(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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