第61回 午前 問71
解剖学
血液供給を伴うのはどれか。
- 1寛骨臼横靱帯
- 2坐骨大腿靱帯
- 3大腿骨頭靱帯
- 4恥骨大腿靱帯
- 5腸骨大腿靱帯
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✓ これが正解3大腿骨頭靱帯
解説
大腿骨頭靱帯の中には骨頭へ向かう血管が通ります。
股関節には、関節を補強する靱帯がいくつもありますが、多くは関節の動きを制限して安定させる役割をもつものです。この問は、その中で血液供給を伴う靱帯を選ぶ問題です。
大腿骨頭靱帯は、関節の内側で、寛骨臼のくぼみと大腿骨頭の中心のくぼみをつなぐ靱帯です。この靱帯の中には、閉鎖動脈から分かれた細い動脈が通っていて、大腿骨頭の一部に血液を届けています。特に子どもの時期には、骨頭への血液供給の一部として役割をもつとされます。ほかの肢は、関節の外側から関節包を補強したり、寛骨臼の切れ目に橋をかけたりする靱帯で、骨頭への血液供給の通り道ではありません。
したがって、血液供給を伴うのは大腿骨頭靱帯です。股関節の靱帯のうち、関節の内側にあって血管を通すのは大腿骨頭靱帯、と覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1寛骨臼横靱帯:寛骨臼横靱帯は、寛骨臼の下の切れ目に橋をかけて、関節のくぼみの縁を補う靱帯です。その下を血管が通りますが、靱帯自体が骨頭への血液供給を担うわけではありません。
- 2坐骨大腿靱帯:坐骨大腿靱帯は坐骨から起こって関節包の後面をらせん状に覆い、内旋を抑えます。外から関節を締める帯であり、骨頭へ向かう動脈はこの中を通りません。
- 4恥骨大腿靱帯:恥骨大腿靱帯は、関節包の前下方を補強する靱帯で、股関節の外転などを制限します。動きを抑える役割の靱帯で、血液供給とは関係がありません。
- 5腸骨大腿靱帯:腸骨大腿靱帯は、関節包の前面を補強する人体で最も強い靱帯の一つで、股関節の伸展を制限します。血液を骨頭へ届ける役割はありません。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問71(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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