第61回 午前 問72
運動学
体幹の回旋運動を図に示す。この運動に作用するのはどれか。
体幹の回旋運動の図:
- 立位で両上肢を前方に挙げ、体幹を右へ回旋している(矢印は右回旋の向き)
- 1右多裂筋
- 2左腰方形筋
- 3右外腹斜筋
- 4右内腹斜筋
- 5左脊柱起立筋
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✓ これが正解4右内腹斜筋
解説
体幹の右回旋には右内腹斜筋と左外腹斜筋が働きます。
体幹の回旋は、腹部の斜めに走る筋が主に担います。外腹斜筋と内腹斜筋は、線維の向きが互いに逆なので、回旋させる方向も反対になります。この問は、図の体幹の右回旋に働く筋を選ぶ問題です。
内腹斜筋は、同じ側へ体幹を回旋させる筋で、右の内腹斜筋は体幹を右へ回します。外腹斜筋は反対側へ回旋させる筋で、右回旋に働くのは左の外腹斜筋です。この2つの筋は、右の内腹斜筋と左の外腹斜筋が一本の斜めの線のようにつながって、協力して体幹をねじります。ほかの肢は、反対方向の回旋に働く筋や、側屈や伸展が主な働きの筋です。
したがって、答えは右内腹斜筋です。内腹斜筋は同じ側へ、外腹斜筋は反対側へ回す、と覚えておけば、回旋の向きと筋の左右を迷わずに判断できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1右多裂筋:多裂筋は脊柱の棘突起と横突起の間を斜めに走る深層の筋で、体幹を反対側へ回旋させる方向に働きます。右の多裂筋は左回旋に働くので、図の右回旋とは合いません。
- 2左腰方形筋:腰方形筋は、骨盤と第12肋骨・腰椎をつなぐ筋で、主に体幹を同じ側へ側屈させたり、骨盤を引き上げたりします。回旋の主な働き手ではありません。
- 3右外腹斜筋:右の外腹斜筋が縮むと、胸郭は左へねじれます。図の右向きのねじりで働くのは左側の外腹斜筋なので、この肢は筋の左右が逆になっています。
- 5左脊柱起立筋:脊柱起立筋は、主に体幹を伸展させたり、同じ側へ側屈させたりする筋です。左の脊柱起立筋は図の右回旋の主な働き手ではありません。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問72(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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