第26回 問題21
精神保健福祉の原理
次の記述のうち,社会福祉士及び介護福祉士法における社会福祉士の業について,正しいものを1つ選びなさい。
- 1身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行う。
- 2福祉に関する事務所において,援護又は育成の措置に関する事務を行う。
- 3心理に関する支援を要する者に対し,その心理に関する相談に応じ,助言,指導その他の援助を行う。
- 4専門的知識及び技術をもって,福祉に関する相談に応じ,助言,指導,福祉サービス関係者等との連絡及び調整その他の援助を行う。
- 5社会復帰に関する相談に応じ,助言,指導,日常生活への適応のために必要な訓練その他の援助を行う。
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✓ これが正解4専門的知識及び技術をもって,福祉に関する相談に応じ,助言,指導,福祉サービス関係者等との連絡及び調整その他の援助を行う。
解説
社会福祉士の業は、福祉の相談に応じ助言・指導・連絡調整などを行うことです。
社会福祉士及び介護福祉士法第2条第1項は、社会福祉士を、専門的知識及び技術をもって、身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービス関係者等との連絡及び調整その他の援助を行うことを業とする者と定めています。この援助は相談援助と呼ばれます。
専門的知識及び技術をもって、福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービス関係者等との連絡及び調整その他の援助を行うという記述は、この定義どおりなので正しい内容です。
他の記述は、似た国家資格や職員の業務を述べたものです。心身の状況に応じた介護は介護福祉士、福祉に関する事務所での援護・育成の措置の事務は社会福祉主事、心理に関する相談・助言は公認心理師、社会復帰に関する相談と日常生活への適応のための訓練は精神保健福祉士の業にあたります。
見分け方として、資格の業の問では、相談援助の対象が福祉全般か(社会福祉士)、精神障害者の社会復帰か(精神保健福祉士)、心理か(公認心理師)、と相談の中身を手がかりにすると区別しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行う。:心身の状況に応じた介護を行うことを業とするのは、同じ法律の第2条第2項に定める介護福祉士です。社会福祉士の業は福祉に関する相談に応じて援助することが中心で、介護そのものではありません。
- 2福祉に関する事務所において,援護又は育成の措置に関する事務を行う。:福祉に関する事務所(福祉事務所)で援護又は育成の措置に関する事務を行うのは、社会福祉法に定める社会福祉主事の職務です。資格の名称を用いて相談援助を行う社会福祉士の業とは別のものです。
- 3心理に関する支援を要する者に対し,その心理に関する相談に応じ,助言,指導その他の援助を行う。:心理に関する支援を要する者の相談に応じ、助言や指導を行うのは、公認心理師法に定める公認心理師の業です。社会福祉士の業は、心理ではなく福祉に関する相談に応じる点で異なります。
- 5社会復帰に関する相談に応じ,助言,指導,日常生活への適応のために必要な訓練その他の援助を行う。:社会復帰に関する相談に応じ、日常生活への適応のために必要な訓練などを行うのは、精神保健福祉士法第2条に定める精神保健福祉士の業です。社会福祉士の定義とは対象と内容が異なります。
出典:第26回 精神保健福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題21。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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