第26回 問題44
ソーシャルワークの理論と方法(専門)
次の記述のうち,生活場面面接の特徴として,適切なものを2つ選びなさい。
- 1プライバシーに配慮して,匿名性を保ちながら行う。
- 2クライエントの認知を改善し,行動を変容させる。
- 3クライエントが,比較的リラックスした状態で話せる。
- 4自宅や入所施設の自室,入院中の病室などで行う。
- 5クライエントの生活困難課題を取り上げて,実際に再現してみる。
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✓ これが正解3クライエントが,比較的リラックスした状態で話せる。
✓ これが正解4自宅や入所施設の自室,入院中の病室などで行う。
解説
生活場面面接は暮らしの場で行い、くつろいだ状態で話せます。
この問は2つ選ぶ問です。生活場面面接は、面接室ではなく、クライエントが実際に暮らしている場面の中で行う面接です。施設の生活支援の場から発展した考え方で、精神科病院や地域の事業所でもよく用いられます。
1つ目の適切な記述は、自宅や入所施設の自室、入院中の病室などで行うというものです。生活場面面接の場所は、本人の日常の生活空間そのものです。廊下での立ち話や、作業をしながらの会話のように、決まった時間や部屋を設けない形も含まれます。
2つ目の適切な記述は、クライエントが比較的リラックスした状態で話せるというものです。慣れた場所で、構えずに話せるため、面接室では出にくい本音や生活の様子が自然に語られやすくなります。支援者は、その場で起きている出来事を手がかりに話を深めることもできます。
一方、匿名性を保つことは電話相談などの特徴で、顔なじみの関係で行う生活場面面接とは合いません。認知を改善して行動を変えるのは認知行動療法の考え方、困難な場面を再現してみるのはロールプレイなどの技法の説明です。見分け方として、生活場面面接は、どこで行うかという場所の特徴と、それによって生まれる話しやすさの2点で押さえると整理できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1プライバシーに配慮して,匿名性を保ちながら行う。:匿名性を保ちながら行うのは、名前を明かさずに相談できる電話相談などの特徴です。生活場面面接は顔なじみの関係の中で、本人の生活の場で行います。
- 2クライエントの認知を改善し,行動を変容させる。:認知を改善して行動の変容をめざすのは、認知行動療法の説明です。生活場面面接は面接を行う場や形の特徴を表す言葉で、特定の治療理論を指してはいません。
- 5クライエントの生活困難課題を取り上げて,実際に再現してみる。:生活上の困難な場面を取り上げて実際に再現してみるのは、ロールプレイやSSTなどの技法です。生活場面面接は、日常の場で自然に話を聞く方法です。
出典:第26回 精神保健福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題44。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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