第27回 問題2
精神医学と精神医療
神経性無食欲症に関する次の記述のうち,正しいものを2つ選びなさい。
- 1身体に対する認知のゆがみがある。
- 2甲状腺機能が亢進する。
- 3無月経となる。
- 4性差では男性に多い。
- 5身体的活動が低下する。
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✓ これが正解1身体に対する認知のゆがみがある。
✓ これが正解3無月経となる。
解説
神経性無食欲症は身体像のゆがみと無月経が特徴です。
神経性無食欲症は、体重が明らかに少ないのに太ることを強く恐れ、食事を極端に制限する摂食障害です。この問は2つ選ぶ問で、心の面の特徴と、低栄養が体に及ぼす変化の二つから考えます。
一つ目の正解は、身体に対する認知のゆがみがあるという記述です。やせていても自分は太っていると感じる、体形や体重で自分の価値を判断してしまう、といったボディイメージのゆがみは、この病気の中心となる症状です。
二つ目の正解は、無月経となるという記述です。極端な低栄養によってホルモンの働きが落ち、月経が止まることがよくみられます。低栄養のもとでは、体はエネルギーを節約しようとして、代謝にかかわる働きは全体として下がる方向に向かいます。
また、思春期から青年期の女性に多いことや、やせているのに運動を続けるなど活動が過剰になりやすいことも、よく知られた特徴です。覚え方としては、心ではやせ願望とボディイメージのゆがみ、体では低栄養による月経の停止と代謝の低下、の組み合わせで押さえると整理しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2甲状腺機能が亢進する。:強い低栄養の状態では、体はエネルギーの消費を抑えるため甲状腺の働きはむしろ低い方向に傾きます。亢進するという向きが逆で、正しい記述とはいえません。
- 4性差では男性に多い。:この病気は思春期から青年期の女性に多く、男性の患者は少数です。性差の向きが逆になっているので誤りです。
- 5身体的活動が低下する。:やせているのに過度な運動を続けるなど、身体的な活動はむしろ過剰になりやすいことが知られています。活動が低下するという記述は特徴と逆です。
出典:第27回 精神保健福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題2。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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