第28回 問題14
現代の精神保健の課題と支援
次のうち,精神保健における三次予防の活動に該当するものとして,適切なものを1つ選びなさい。
- 1乳幼児健康診査
- 2リワーク支援(職場復帰支援)
- 3ストレスチェック制度
- 4学校における薬物乱用防止教育
- 5一般住民に対するこころの健康教室
答えと解説を見る
✓ これが正解2リワーク支援(職場復帰支援)
解説
職場復帰を支えるリワーク支援は、再発予防と社会復帰の三次予防です。
精神保健の予防の段階を問う問題です。カプランの予防精神医学の考え方では、予防を3つの段階に分けます。一次予防は、病気の発生そのものを防ぐことで、健康教育や環境の改善などが当たります。二次予防は、病気を早く見つけて早く治療につなげることです。三次予防は、すでに病気になった人の障害の悪化や再発を防ぎ、社会への復帰を支えるリハビリテーションの段階です。
リワーク支援は、うつ病などで休職した人が、医療機関や地域障害者職業センターなどのプログラムで生活リズムを整え、作業や対人関係の練習をして、職場への復帰と再休職の防止を目指す取組みです。病気をした後の社会復帰と再発予防を目的としているので、三次予防に当たります。
ほかの肢は、病気の発生を防ぐ教育や仕組み、早期発見を目的とする健診で、一次予防か二次予防に分類されます。
したがって、三次予防に該当するのはリワーク支援(職場復帰支援)です。見分け方は、その取組みの対象が、まだ病気でない人か、早く見つけたい人か、すでに病気を経験した人か、を考えることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1乳幼児健康診査:乳幼児健康診査は、発達の遅れや病気を早い段階で見つけ、必要な支援につなげることを目的とする取組みです。早期発見と早期対応にあたるため、二次予防に分類されます。
- 3ストレスチェック制度:ストレスチェック制度は、労働者が自分のストレスの状態に気づき、職場環境の改善につなげることで、メンタルヘルス不調を未然に防ぐことを主な目的としています。一次予防の取組みです。
- 4学校における薬物乱用防止教育:学校での薬物乱用防止教育は、子どもたちが薬物に手を出さないよう、正しい知識を伝えて問題の発生を防ぐ取組みです。発生予防なので一次予防に当たります。
- 5一般住民に対するこころの健康教室:一般住民に向けたこころの健康教室は、心の健康について知り、不調を防ぐための健康教育です。病気を経験した人の社会復帰ではなく、発生予防を目的とする一次予防です。
出典:第28回 精神保健福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題14。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)