第28回 問題16
現代の精神保健の課題と支援
次のうち,精神的不調の早期発見と予防につながる,精神保健に関する正しい認識や態度・行動を表す用語として,正しいものを1つ選びなさい。
- 1インフォームド・コンセント
- 2メンタルヘルスリテラシー
- 3アドバンス・ケア・プランニング
- 4モラトリアム
- 5アドヒアランス
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✓ これが正解2メンタルヘルスリテラシー
解説
精神保健の正しい知識と態度を表す用語はメンタルヘルスリテラシーです。
精神保健に関する用語の意味を問う問題です。メンタルヘルスリテラシーは、心の不調や精神疾患について正しく知り、自分や周りの人の不調に早く気づき、適切に助けを求めたり支えたりできるための知識や態度、行動を表す言葉です。オーストラリアのジョーム(Jorm, A.)らが提唱した考え方として知られています。
メンタルヘルスリテラシーが高まると、不調のサインに気づいて早めに相談や受診につながりやすくなり、精神疾患への偏見を減らすことにも役立つと考えられています。そのため、学校教育や地域の普及啓発で重視されています。設問が示す、精神的不調の早期発見と予防につながる正しい認識や態度・行動という説明は、この言葉の意味と合っています。
ほかの肢は、医療の場での説明と同意、将来の医療やケアについての話合い、社会に出る前の猶予期間、治療への主体的な参加といった、別の意味をもつ言葉です。
したがって正しいのはメンタルヘルスリテラシーです。リテラシーは読み書きの力から転じて、ある分野を理解し活用する力という意味で使われる、と押さえておくと覚えやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1インフォームド・コンセント:インフォームド・コンセントは、医療者が治療の内容や危険性を十分に説明し、患者がそれを理解したうえで同意することを指します。精神保健の知識や態度を表す言葉ではありません。
- 3アドバンス・ケア・プランニング:アドバンス・ケア・プランニングは、将来受けたい医療やケアについて、本人が家族や医療者とくり返し話し合い、考えを共有しておく取組みです。早期発見や予防のための知識を表す言葉ではありません。
- 4モラトリアム:モラトリアムは、エリクソンの発達理論で、青年が社会的な責任を一時的に猶予されながら自分らしさを探す期間を指します。精神保健の知識や態度とは関係しません。
- 5アドヒアランス:アドヒアランスは、患者が治療方針の決定に参加し、自ら納得して服薬などの治療を続けることを表す言葉です。治療への取組み方を表すもので、精神保健の認識全般を表す用語ではありません。
出典:第28回 精神保健福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題16。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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