第36回 問題71
保健医療と福祉
「令和2(2020)年度国民医療費の概況」(厚生労働省)に示された日本の医療費に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
- 1国民医療費の総額は40兆円を超えている。
- 2人口一人当たりの国民医療費は60万円を超えている。
- 3国民医療費に占める薬局調剤医療費の割合は,入院医療費の割合よりも高い。
- 4国民医療費の財源に占める公費の割合は,保険料の割合よりも高い。
- 5国民医療費に占める歯科診療医療費の割合は,入院外医療費の割合より高い。
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✓ これが正解1国民医療費の総額は40兆円を超えている。
解説
令和2年度の国民医療費の総額は、40兆円を超えています。
統計の問なので、出題当時の令和2(2020)年度国民医療費の概況で説明します。この年度の国民医療費の総額は42兆9,665億円で、40兆円を超えています。前年度と比べると3.2%減っています。総額の規模感として、40兆円台という数字をまず押さえておくとよいでしょう。
国民医療費の概況は、いくつかの切り口で医療費の内訳を示しています。財源で見ると、保険料、公費、患者負担などに分かれます。診療の種類で見ると、医科診療医療費、歯科診療医療費、薬局調剤医療費などに分かれ、医科診療医療費はさらに入院と入院外に分かれます。この問の誤りの記述は、これらの切り口の中で大小の関係を逆にして作られています。
見分け方として、総額は40兆円台、財源は保険料が約半分で最大、診療の種類では医科の入院と入院外が二大項目、という骨組みを押さえておくと、大小を問う記述を判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2人口一人当たりの国民医療費は60万円を超えている。:人口一人当たりの国民医療費は34万600円です。60万円には遠く及ばず、記述は一人当たりの額を大きく見誤っています。
- 3国民医療費に占める薬局調剤医療費の割合は,入院医療費の割合よりも高い。:薬局調剤医療費の割合は17.8%で、入院医療費の38.0%の半分にも届きません。割合が高いのは入院医療費のほうで、記述は大小が逆です。
- 4国民医療費の財源に占める公費の割合は,保険料の割合よりも高い。:財源別では保険料が49.5%と約半分を占め、公費は38.4%です。公費のほうが保険料より高いという記述は、構成割合の大小が逆になっています。
- 5国民医療費に占める歯科診療医療費の割合は,入院外医療費の割合より高い。:歯科診療医療費の割合は7.0%で、入院外医療費の33.6%を大きく下回ります。歯科のほうが高いという記述は誤りです。
出典:第36回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題71。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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