第37回 問題24
社会福祉の原理と政策
次の記述のうち,「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針」で示された内容として,適切なものを2つ選びなさい。
- 1平均寿命の延伸に関する具体的な数値目標を設定する。
- 2女性については,ライフステージごとに女性ホルモンが劇的に変化するという特性等を踏まえ,人生の各段階における健康課題の解決を図ることが重要である。
- 3健康管理は個人の自己責任である。
- 4生活習慣病の発症予防や重症化予防よりも,再発や後遺症の予防を重視する。
- 5地域の人々のつながりや様々な社会参加を促すことを目標として設定する。(注) 「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針」とは,「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針の全部を改正する件(令和5年厚生労働省告示第207号)」として公表されたものである。これを踏まえ健康日本21(第三次)が示された。
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✓ これが正解2女性については,ライフステージごとに女性ホルモンが劇的に変化するという特性等を踏まえ,人生の各段階における健康課題の解決を図ることが重要である。
✓ これが正解5地域の人々のつながりや様々な社会参加を促すことを目標として設定する。(注) 「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針」とは,「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針の全部を改正する件(令和5年厚生労働省告示第207号)」として公表されたものである。これを踏まえ健康日本21(第三次)が示された。
解説
女性の健康課題への配慮と、社会参加を促す目標が示されています。
2つ選ぶ問です。国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針は、健康増進法に基づいて厚生労働大臣が定めるもので、2023年(令和5年)に全部が改正され、これを踏まえて令和6年度から令和17年度までの健康日本21(第三次)が示されました。この問は、この方針に盛り込まれた内容で判断します。
方針は、女性については、ライフステージごとに女性ホルモンが劇的に変化するという特性等を踏まえ、人生の各段階における健康課題の解決を図ることが重要であるとしています。また、社会環境の質の向上の一つとして、地域の人々とのつながりや様々な社会参加を促すことを目標として設定しています。この2つの記述が適切です。
一方、方針の全体の目標は、健康寿命の延伸と健康格差の縮小で、平均寿命の延伸そのものに数値目標を置くものではありません。健康づくりは、個人の行動の改善とあわせて、社会環境の整備によって進めるものとされています。また、生活習慣病については、発症予防と重症化予防の取組を引き続き進めることが示されています。
健康日本21(第三次)は、健康寿命の延伸と健康格差の縮小を大きな目標に、個人の行動と社会環境の両方から取り組む計画、と押さえておくと判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1平均寿命の延伸に関する具体的な数値目標を…:方針が全体の目標として掲げているのは、健康上の問題で日常生活が制限されずに暮らせる期間である健康寿命の延伸と、健康格差の縮小です。平均寿命そのものの数値目標ではありません。
- 3健康管理は個人の自己責任である。:方針は、個人の生活習慣の改善だけでなく、人々を取り巻く社会環境の質の向上も柱に据えています。健康を個人だけの問題として片づける考え方は示されていません。
- 4生活習慣病の発症予防や重症化予防よりも,…:方針では、生活習慣病の発症予防と重症化予防に引き続き取り組むことが掲げられています。再発や後遺症の予防をそれらより重視するという内容ではありません。
出典:第37回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題24。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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