第37回 問題75
ソーシャルワークの理論と方法
ソーシャルワークの事後評価に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1クライエントが望んだ場合においてモニタリングの前に行う。
- 2クライエントの状況の変化に応じて行う。
- 3ワーカーがクライエントのプランニングに至る前に行う。
- 4結果評価の他,クライエントの主観的な満足度や支援者の関わり方について行う。
- 5クライエントの希望や望みを聞き,エンゲージメントのプロセスに基づいて行う。
答えと解説を見る
✓ これが正解4結果評価の他,クライエントの主観的な満足度や支援者の関わり方について行う。
解説
事後評価では、結果に加えて満足度や支援者の関わり方も評価します。
ソーシャルワークの支援の過程は、一般に、ケースの発見、エンゲージメント(インテーク)、アセスメント、プランニング、支援の実施、モニタリング、終結と事後評価、アフターケアという順に進みます。事後評価(エバリュエーション)は、支援の終結の段階で、支援全体を振り返ってその効果を確かめるものです。
事後評価では、支援の目標がどの程度達成されたかという結果の評価に加えて、クライエントがどの程度満足しているかという主観的な評価や、支援者の関わり方が適切だったかという支援の過程の評価も行います。クライエントと一緒に振り返ることで、クライエント自身が変化を確かめる機会にもなり、支援者にとっては実践を見直し、次の支援に生かす材料になります。したがって、結果評価のほか、クライエントの主観的な満足度や支援者の関わり方について行うとする記述が最も適切です。
ほかの記述は、支援の過程の別の段階の説明になっています。見分け方は、支援の各段階を過程の順番に並べ、記述がどの位置の作業を述べているかを確かめることです。終わりに行うのが事後評価、途中で行うのがモニタリング、計画の前がアセスメント、最初の出会いがエンゲージメント、と位置で覚えると迷いにくくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1クライエントが望んだ場合においてモニタリングの前に行う。:事後評価は、支援を実施してモニタリングを重ねたうえで、終結の段階に行うものです。クライエントが望んだ場合にモニタリングの前に行うという記述は、支援の過程の順番と合いません。
- 2クライエントの状況の変化に応じて行う。:クライエントの状況の変化に応じて、支援が計画どおり進んでいるかを確かめるのは、支援の実施中に行うモニタリングの役割です。事後評価は、終結の段階で支援全体を振り返るものです。
- 3ワーカーがクライエントのプランニングに至る前に行う。:プランニングの前に行うのは、情報を集めて課題を見立てるアセスメントです。事後評価は支援を実施した後に行うもので、プランニングより前に行うことはありません。
- 5クライエントの希望や望みを聞き,エンゲージメントのプロセスに基づいて行う。:クライエントの希望や望みを聞きながら信頼関係をつくり、支援の契約に至るのはエンゲージメント(インテーク)の段階です。事後評価は支援の終わりに、その成果と過程を振り返るものです。
出典:第37回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題75。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
同じ用語が出る問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)