第38回 問題9
心理学と心理的支援
次の記述のうち,1歳頃の子どもにおける一般的な言語発達の状況として,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1「アー」,「クー」といった喉を鳴らすような発声をするようになる。
- 2「バババ」といった明瞭な音を発声するようになる。
- 3「ママ」,「マンマ」などの1単語を発するようになる。
- 4「パパ ダッコ」,「コレ ワンワン」などの2単語を文のように話すようになる。
- 5「ボク ハ イヤ」などの助詞を使った文を話すようになる。
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✓ これが正解3「ママ」,「マンマ」などの1単語を発するようになる。
解説
1歳頃は、ママやマンマなどの意味のある1語を話し始める時期です。
乳幼児の言語発達は、泣き声、クーイング、喃語、初語、二語文、助詞を使った文、の順に進みます。目安として、生後2〜3か月ごろに喉を鳴らすようなクーイング、生後6か月前後から同じ音を繰り返す喃語、1歳前後に意味をもった最初のことば(初語)、1歳半〜2歳ごろに二語文、2歳以降に助詞を使った文が現れます。
1歳頃の一般的な状況は、ママやマンマのような1単語を発するようになることで、これが最も適切です。この時期の1語は、場面によってママ来て、ママがいた、のような文の働きをもつことがあり、一語文とも呼ばれます。
ほかの記述は、1歳より前の発声の段階か、1歳半以降の文をつくる段階のことで、1歳頃の状況としては時期がずれています。
0歳前半は声、0歳後半は喃語、1歳で1語、1歳半〜2歳で2語、とおよその節目で覚えておくと整理しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1「アー」,「クー」といった喉を鳴らすような発声をするようになる。:アー、クーといった喉を鳴らすような発声はクーイングと呼ばれ、生後2〜3か月ごろからみられます。1歳頃にはこの段階を過ぎて、意味のあることばが出始めます。
- 2「バババ」といった明瞭な音を発声するようになる。:バババのように子音と母音を組み合わせた音を繰り返す発声は喃語と呼ばれ、生後6か月前後から目立つようになります。1歳頃の典型的な姿としては、時期が早すぎます。
- 4「パパ ダッコ」,「コレ ワンワン」などの2単語を文のように話すようになる。:パパ ダッコのように2つの単語をつなげて話す二語文は、語彙が増え始める1歳半から2歳ごろに現れるのが一般的です。1歳頃の状況としては、時期が遅すぎます。
- 5「ボク ハ イヤ」などの助詞を使った文を話すようになる。:ボク ハ イヤのように助詞を使って文をつくるようになるのは、二語文の段階を経た2歳以降が目安です。1歳頃はまだ1語を発する段階であり、時期が合いません。
出典:第38回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題9。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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