平成25年度 秋期 午前Ⅱ 問21
ユーザーインタフェース
アフォーダンスに関する記述
ソフトウェアの安全対策の考え方のうち,アフォーダンスに関する記述はどれか。
- ア機能や使い方が直感的に分かるように,コントロールパネルのボタンなどの形,色や配置を工夫することによって,誤操作を低減する。
- イ故障による被害を最小限にとどめるように,ファイルの自動バックアップを行う機能をもたせる。
- ウセキュリティ面の保護を複数の手段で講じて,多層で防御する機能をもたせる。
- エ利用者が操作や入力値を誤った場合でも危険な状態が発生しないようにする。
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✓ これが正解ア機能や使い方が直感的に分かるように,コントロールパネルのボタンなどの形,色や配置を工夫することによって,誤操作を低減する。
解説
形や色、配置で使い方が直感的に分かるようにし、誤操作を減らします。
アフォーダンスは、ものの形や色、配置そのものが、どう扱えばよいかを利用者に自然に伝える性質を指します。押せそうに見えるボタン、引けそうに見える取っ手のように、説明を読まなくても使い方が分かる状態です。ソフトウェアや機器の操作画面でこの考え方を生かすと、利用者が迷わずに正しい操作を選べるので、誤操作を減らせます。コントロールパネルのボタンなどの形、色、配置を工夫して機能や使い方を直感的に分からせるという記述は、まさにこの考え方です。アフォーダンスは見た目が使い方を語ること、と言い換えて覚えておくと、誤りが起きた後に被害を抑える仕組みと区別できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ故障による被害を最小限にとどめるように,…:ファイルを自動でバックアップして故障時の被害を最小限にとどめるのは、障害が起きた後の損失を小さくするための備えです。見た目で使い方を伝えて誤操作を未然に減らすアフォーダンスとは考え方が違います。
- ウセキュリティ面の保護を複数の手段で講じて…:セキュリティの保護を複数の手段で重ねて講じるのは、多層防御の考え方です。一つの対策が破られても別の対策で守るためのもので、操作のしかたを形や配置で示すアフォーダンスとは目的が異なります。
- エ利用者が操作や入力値を誤った場合でも危険…:利用者が操作や入力を誤っても危険な状態にならないようにするのは、フールプルーフの考え方です。誤りが起きることを前提に安全を保つ仕組みで、使い方を直感的に伝えて誤り自体を減らすアフォーダンスとは別です。
この問題の用語
- フールプルーフ人が操作を誤っても危険や故障につながらないようにする設計のこと。故障しても安全側に倒すフェールセーフとは着眼点が違います。
- コントロール目的どおりに業務が進むように組み込む、決まりや点検、仕組みのことです。監査では、その整備と運用の状況が評価されます。
- バックアップ失っても元に戻せるよう、データの複製を別に取っておくこと。取るだけでなく、戻せるかを確かめておくのが要点です。
出典:平成25年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問21
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問18:スコープのクリープと呼ばれるもの(コントロール)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問11:エラープルーフ化に関する問題(フールプルーフ)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問10:ウォームスタンバイの説明(バックアップ)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問14:システム監査基準の説明(コントロール)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問3:フェールソフトに関する問題(フールプルーフ)
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