平成26年度 秋期 午前Ⅱ 問18
プロジェクトマネジメント
デルファイ法に関する問題
プロジェクトのリスクを,デルファイ法を利用して抽出しているものはどれか。
- アステークホルダや経験豊富なプロジェクトマネージャといった専門家にインタビューし,回答を収集してリスクとしてまとめる。
- イ複数のお互いに関係のないステークホルダやプロジェクトマネージャにアンケートを行い,その結果を要約する。さらに,要約結果を用いてアンケートを行い,結果を要約することを繰り返してリスクをまとめる。
- ウプロジェクトチームのメンバにPMOのメンバやステークホルダを複数名加え,一堂に会して会議をし,リスクに対する意見を出し合い,進行役がリスクとしてまとめる。
- エプロジェクトを強み,弱み,好機,脅威のそれぞれの観点及びその組合せで分析し,リスクをまとめる。
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✓ これが正解イ複数のお互いに関係のないステークホルダやプロジェクトマネージャにアンケートを行い,その結果を要約する。さらに,要約結果を用いてアンケートを行い,結果を要約することを繰り返してリスクをまとめる。
解説
アンケートと結果の要約を繰り返して意見をまとめるのが、デルファイ法です。
デルファイ法は、複数の専門家に個別にアンケートを行い、その結果を要約して回答者に示したうえで、再びアンケートを行うことを繰り返して意見を集約していく手法です。回答者どうしが顔を合わせずに意見を出すので、声の大きい人や立場の強い人に引きずられにくく、他の人の意見の要約を見ながら考え直す機会もあります。繰り返すうちに意見がまとまっていき、リスクの洗い出しや将来の予測に使われます。互いに関係のない複数のステークホルダやプロジェクトマネージャにアンケートを行い、要約結果を用いたアンケートを繰り返すという記述は、この手順そのものです。個別に聞く、要約を返す、繰り返す、の三つがそろっているかで見分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アステークホルダや経験豊富なプロジェクトマ…:専門家にインタビューして回答を集め、そのままリスクとしてまとめるのは、専門家への聞き取りによる手法です。結果を要約して回答者に返し、再びアンケートを行う繰返しが無いので、デルファイ法にはあたりません。
- ウプロジェクトチームのメンバにPMOのメン…:関係者が一堂に会して意見を出し合い、進行役がまとめるのは、ブレーンストーミングのような会議形式の手法です。参加者が顔を合わせて議論するため、個別のアンケートを繰り返すデルファイ法とは進め方が違います。
- エプロジェクトを強み,弱み,好機,脅威のそ…:強み、弱み、好機、脅威の観点とその組合せで分析するのは、SWOT分析を使ったリスクの洗い出しです。決まった枠組みに当てはめて分析する手法で、アンケートを繰り返すデルファイ法とは別のものです。
この問題の用語
- ステークホルダその活動から影響を受ける、または活動に影響を与える人や組織。外部にもいて、不利益を受ける立場の人も含みます。
- プロジェクトマネージャプロジェクトの計画と実行に責任をもつ立場の人のことです。目標の達成に向けて、範囲や日程、費用、品質、人などをまとめて管理します。
- 脅威情報資産に害を及ぼしうる出来事や行為のもと。弱点である脆弱性と結び付いたときに、実際の被害につながります。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
出典:平成26年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問18
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問18:ステークホルダ登録簿に関する問題(ステークホルダ)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問2:ベンチマーキングに関する問題(脅威)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問20:リスク対応に関する問題(脅威)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問14:情報セキュリティ監査基準の問題(ステークホルダ)
- 平成30年度 秋期 午前Ⅱ 問16(プロジェクトマネージャ)
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