平成26年度 秋期 午前Ⅱ 問24
システム構成要素
IaaSに関する問題
NISTの定義によるクラウドコンピューティングのサービスモデルにおいて,パブリッククラウドサービスの利用企業のシステム管理者が,仮想サーバのゲストOSに関わる設定作業及びセキュリティパッチ管理作業を実施可かどうかの組合せのうち,適切なものはどれか。
選択肢は原典ではIaaS・PaaS・SaaSの表。
- アIaaS:実施可 / PaaS:実施可 / SaaS:実施不可
- イIaaS:実施可 / PaaS:実施不可 / SaaS:実施不可
- ウIaaS:実施不可 / PaaS:実施可 / SaaS:実施不可
- エIaaS:実施不可 / PaaS:実施不可 / SaaS:実施可
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✓ これが正解イIaaS:実施可 / PaaS:実施不可 / SaaS:実施不可
解説
ゲストOSを利用企業が設定・管理できるのは、IaaSだけです。
NISTの定義では、クラウドのサービスモデルを、事業者が提供する範囲によってIaaS、PaaS、SaaSに分けています。IaaSは、仮想サーバやストレージ、ネットワークといった基盤を提供するもので、その上で動くOSやミドルウェア、アプリケーションは利用者が管理します。そのため、仮想サーバのゲストOSの設定やセキュリティパッチの適用は、利用企業のシステム管理者が実施できます。PaaSでは、OSやミドルウェアまでを事業者が管理し、利用者はその上に自分のアプリケーションを配置するので、ゲストOSには手を出せません。SaaSではアプリケーションまで事業者が提供します。IaaSは基盤まで、PaaSはOSとミドルウェアまで、SaaSはアプリケーションまで事業者が持つ、と積み木の高さで覚えると整理できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アIaaS:実施可 / PaaS:実施可 …:PaaSでは、OSやミドルウェアを含む実行環境をクラウド事業者が管理し、利用者はそこに自分のアプリケーションを置いて使います。利用企業がゲストOSの設定やパッチ適用を行うことはできないので、PaaSを実施可とする組合せは誤りです。
- ウIaaS:実施不可 / PaaS:実施可…:IaaSでは、事業者が仮想サーバなどの基盤を提供し、その上のOSは利用者が管理します。ゲストOSの設定やパッチ適用を実施できないとしている点、そしてPaaSで実施できるとしている点の両方が逆になっています。
- エIaaS:実施不可 / PaaS:実施不…:SaaSは、アプリケーションまでを事業者が提供し、利用者は機能を使うだけのモデルです。利用企業がゲストOSに触れることはできないので、SaaSだけを実施可とし、IaaSを実施不可とする組合せは成り立ちません。
この問題の用語
- IaaSサーバやストレージなどの基盤だけを借りて使う、提供の形です。土台一式を借りるPaaSより、利用者が受け持つ範囲が広くなります。
- PaaSOSやデータベース、開発の道具までを借りて使う提供の形です。基盤だけを借りるIaaSより、任せられる範囲が広くなります。
- SaaSできあがったアプリを、インターネット越しに必要な分だけ使う形。利用者は開発もサーバの用意もしません。
- クラウドサービス自社で設備を持たず、事業者が用意したものをネットワーク越しに借りて使う形。借りる範囲によって、SaaS、PaaS、IaaSなどに分かれます。
- システム管理者システムの設定や入替えができる、強い権限を持つ担当者です。利用者の登録や障害時の対応など、システムを安定して動かす管理を担います。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- セキュリティパッチ見つかった弱点をふさぐために配られる修正プログラムです。当て漏れを防ぐには、どの機器にどの版が入っているかの把握が要ります。
出典:平成26年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問24
同じ用語が出る問題
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問22:クラウドサービス派生データの問題(クラウドサービス)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問16:ISMAPに関する記述(IaaS)
- 平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問11:変更管理規程に記載する規則(セキュリティパッチ)
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