平成27年度 秋期 午前Ⅱ 問4
システム企画
総合評価点が最も高い改善案
システムの改善に向けて提出された4案について,評価項目を設定して採点した結果を,採点結果表に示す。効果及びリスクについては5段階評価とし,それぞれの評価項目の重要度に応じて,重み付け表に示すとおりの重み付けを行った上で,次の式で総合評価点を算出する。総合評価点が最も高い改善案はどれか。
〔総合評価点の算出式〕
総合評価点 = 効果の総評価点 - リスクの総評価点
採点結果表
| 評価項目\案 | 案1 | 案2 | 案3 | 案4 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 効果 | セキュリティ強化 | 3 | 4 | 5 | 2 |
| 効果 | システム運用品質向上 | 2 | 4 | 2 | 5 |
| 効果 | 作業コスト削減 | 5 | 4 | 2 | 4 |
| リスク | スケジュールリスク | 2 | 4 | 1 | 5 |
| リスク | 技術リスク | 4 | 1 | 5 | 1 |
重み付け表
| 評価項目 | 重み | |
|---|---|---|
| 効果 | セキュリティ強化 | 4 |
| 効果 | システム運用品質向上 | 2 |
| 効果 | 作業コスト削減 | 3 |
| リスク | スケジュールリスク | 8 |
| リスク | 技術リスク | 3 |
- ア案1
- イ案2
- ウ案3
- エ案4
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ案3
解説
案3が効果30-リスク23=7で、総合評価点が最も高くなります。
各評価項目の点数に重みを掛けて合計し、効果からリスクを引きます。案1は効果が3×4+2×2+5×3=31、リスクが2×8+4×3=28で、総合評価点は3です。案2は効果16+8+12=36、リスク32+3=35で1です。案3は効果20+4+6=30、リスク8+15=23で7です。案4は効果8+10+12=30、リスク40+3=43で-13です。最も高いのは案3の7です。素点だけを見ると案2や案4も強そうですが、スケジュールリスクの重みが8と大きいため、この項目の点が低い案3が逆転します。重み付けのある評価では、重みの大きい項目から掛け算すると差のつき方が早く見えます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア案1:効果は31と悪くありませんが、技術リスクが4点で重み3を掛けると12、スケジュールリスクも2点に重み8で16となり、リスクの合計が28に達します。差し引きは3で、案3の7には届きません。
- イ案2:重みを掛けた効果は36で4案の中で最大です。ところがスケジュールリスク4点に重み8が掛かって32となり、技術リスクの3を加えたリスク合計35を引くと、総合評価点は1しか残りません。
- エ案4:運用品質向上が5点で効果は30ありますが、スケジュールリスクが5点の満点で重み8を掛けると40になります。技術リスクの3を加えたリスク合計43が効果を上回り、総合評価点は-13と4案で最低です。
この問題の用語
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- 重要度物事がどれだけ大切かを表す度合いのことです。要求や情報資産、障害などに付け、対応の順番や守り方の強さを決める目安にします。
- システム運用作ったシステムを日々動かし、支えていく仕事のことをいいます。稼働の監視やバックアップ、障害への対応などを決めた手順で行います。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- スケジュール作業の順序と日程を決めた計画のことをいいます。作業の前後関係から日程を組み立てるには、PERTが向いています。
出典:平成27年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問4
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問19:アローダイアグラムに関する問題(スケジュール)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問18:ステークホルダ登録簿に関する問題(重要度)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問13(重要度)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問12:仮想化に関する問題(システム運用)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問5:総合評価点が最も高い改善案(システム運用)
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