平成27年度 秋期 午前Ⅱ 問3
サービスマネジメント
サービスライフサイクルの問題
次の図は,ITILのサービスライフサイクルの各段階の説明と流れである。a~dの段階名の適切な組合せはどれか。
ITILのサービスライフサイクルの各段階の説明と流れ:
[ a ] ITサービス及びITサービスマネジメントに対する全体的な戦略を確立する。 ↓ [ b ] 事業要件を取り入れ,事業が求める品質,信頼性及び柔軟性に応えるサービスと,それを支えるプラクティス及び管理ツールを作り出す。 ↓ [ c ] サービス及びサービス変更を運用に利用できるようにするために,前の段階の成果を受け取り,事業のニーズを満たすかどうかをテストし,本番環境に展開する。 ↓ [ d ] 顧客とサービス提供者にとっての価値を確保できるように,ITサービスを効果的かつ効率的に提供しサポートする。 ↓ [ 継続的サービス改善 ] ITサービスマネジメントプロセスとITサービスに対する改善の管理を責務とし,効率性,有効性及び費用対効果を向上するために,サービス提供者のパフォーマンスを継続的に測定して,プロセス,ITサービス,インフラストラクチャに改善を加える。
選択肢は原典ではa~dの表。
- アa:サービスストラテジ / b:サービスオペレーション / c:サービストランジション / d:サービスデザイン
- イa:サービスストラテジ / b:サービスデザイン / c:サービストランジション / d:サービスオペレーション
- ウa:サービスデザイン / b:サービスストラテジ / c:サービストランジション / d:サービスオペレーション
- エa:サービスデザイン / b:サービストランジション / c:サービスストラテジ / d:サービスオペレーション
答えと解説を見る
✓ これが正解イa:サービスストラテジ / b:サービスデザイン / c:サービストランジション / d:サービスオペレーション
解説
ストラテジ、デザイン、トランジション、オペレーションの順です。
ITILのサービスライフサイクルは、サービスストラテジ、サービスデザイン、サービストランジション、サービスオペレーション、継続的サービス改善の五つの段階で構成されます。見分ける軸は、各段階の説明に出てくる動詞です。aは全体的な戦略を確立するのでストラテジ、bは事業要件を取り入れてサービスと仕組みを作り出すのでデザイン、cはテストして本番環境に展開するのでトランジション、dはサービスを効果的に提供しサポートするのでオペレーションです。戦略を決め、設計し、移行して、運用し、改善するという仕事の流れの順に並べると覚えやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アa:サービスストラテジ / b:サービス…:二番目に運用、最後に設計が置かれています。事業要件から品質や信頼性に応える仕組みを作り出す説明は設計の仕事で、提供とサポートを担う説明は運用の仕事なので、二つが入れ替わっています。
- ウa:サービスデザイン / b:サービスス…:最初の二つが入れ替わっています。全体的な戦略を確立する説明が先頭に来るので、先頭は設計ではなく戦略の段階です。戦略が決まる前に設計を始める順序では、流れとしても成り立ちません。
- エa:サービスデザイン / b:サービスト…:戦略の段階が三番目に置かれ、テストと本番展開の説明に戦略の名が付いています。テストして本番に展開する仕事は移行の段階のもので、全体の戦略を立てる段階の説明とは中身が合いません。
この問題の用語
- サービスマネジメントITサービスを計画し、提供し、良くしていく一連の管理活動です。計画外の中断や品質の低下は、インシデントとして扱います。
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
- テスト決めたとおりに動くかを、実際に動かして確かめる作業のこと。何を確かめるかによって移行テスト、システムテストなどと呼び分けます。
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
出典:平成27年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問3
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問14:内部統制に関する問題(信頼性)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問14:システム監査基準の説明(信頼性)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問11:データ管理者に関する問題(テスト)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問3:事業関係管理に関する問題(サービスマネジメント)
- 平成24年度 秋期 午前Ⅱ 問9:CABに関する問題(テスト)
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