令和4年度 北海道 午後 問23
薬事関係法規・制度
日本薬局方に関する問題
医薬品医療機器等法で定める医薬品の定義等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 日本薬局方とは、医薬品の性状及び品質の適正を図るため、薬事・食品衛生審議会が必要な規格・基準及び標準的試験法等を定めたものである。
b 一般用医薬品として販売されている医薬品は、日本薬局方に収載されない。
c 人の疾病の診断に使用されることを目的とするものであっても、人の身体に直接使用されないものは、医薬品に該当しない。
d 無承認無許可医薬品は、医薬品に該当する。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 正 正 誤
- 2誤 誤 正 誤
- 3誤 正 誤 正
- 4誤 誤 誤 正
- 5正 誤 正 正
答えと解説を見る
✓ これが正解4誤 誤 誤 正
解説
dだけが正、日局は厚生労働大臣が定め、診断に使う物も医薬品になる
医薬品の定義と日本薬局方は、医薬品医療機器等法第2条第1項と第41条、手引き第4章の医薬品の定義と範囲の項で判断します。
aは誤りです。日本薬局方は、医薬品の性状及び品質の適正を図るため、厚生労働大臣が審議会の意見を聴いて定め、公示するものです。審議会が定めるのではありません。bも誤りです。日本薬局方に収載されている医薬品の中には、一般用医薬品として販売されているものや、一般用医薬品に配合されているものもあります。cも誤りです。法第2条第1項は、人又は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物を医薬品としています。身体に直接使用しない検査薬(体外診断用医薬品)のように、診断を目的とする物も医薬品に含まれます。dは正しい記述で、承認や許可を受けていない無承認無許可医薬品も、法の上では医薬品に該当し、取締りの対象になります。
したがって、a誤・b誤・c誤・d正の組み合わせが正解です。医薬品に当たるかどうかは、成分や使用目的、効能効果の表示などから判断され、承認や許可の有無で決まるわけではない、と覚えておくと定義の問に強くなります。
出題当時の第41条は、薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて定めると書いていました。現在は生活衛生等関係行政の機能強化のための関係法律の整備に関する法律(令和6年4月1日施行)による改組で、第41条第1項は薬事審議会の意見を聴いて定めると改められています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1正 正 正 誤:a、b、cを正としていますが、日本薬局方を定めるのは厚生労働大臣で、一般用医薬品にも日局収載品があり、診断目的の物は直接使わなくても医薬品です。
- 2誤 誤 正 誤:cを正としています。体の外で検体を調べる検査薬のように、身体に直接使わない物でも、病気の診断を目的とするなら法律上の医薬品に当たります。
- 3誤 正 誤 正:bを正としていますが、日局に載っている成分を使った一般用医薬品は実際に販売されています。一般用医薬品が日局に載らないという言い切りは誤りです。
- 5正 誤 正 正:aとcを正としています。日局を定める主体は厚生労働大臣で、診断に使う物は直接身体に使わなくても医薬品です。dが正しい点だけは合っています。
出典:令和4年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問23(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)