令和5年度 北海道 午前 問9
医薬品に共通する特性と基本的な知識
代謝産物に関する問題
以下の医薬品とアルコールの相互作用に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
酒類(アルコール)は、医薬品の吸収や代謝に影響を与えることがある。アルコールは、主として肝臓で代謝されるため、酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が( a )ことが多い。その結果、代謝によって産生する物質(代謝産物)に薬効がある医薬品の場合、作用が( b )、逆に、代謝産物が人体に悪影響を及ぼす医薬品の場合は副作用が( c )なる。
- 1a=高まっている b=強く出過ぎたり c=現れやすく
- 2a=高まっている b=弱くなり過ぎたり c=現れにくく
- 3a=高まっている b=強く出過ぎたり c=現れにくく
- 4a=弱まっている b=弱くなり過ぎたり c=現れにくく
- 5a=弱まっている b=強く出過ぎたり c=現れやすく
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✓ これが正解1a=高まっている b=強く出過ぎたり c=現れやすく
解説
a=高まっている、b=強く出過ぎたり、c=現れやすく
手引き第1章の相互作用のうち、アルコールとの関係の知識で判断します。アルコールは主として肝臓で代謝されるため、酒類をよく摂取する人は肝臓の代謝機能が高まっていることが多いとされます。
空欄aには高まっているが入ります。代謝の働きが強くなっているため、肝臓で代謝される医薬品は通常より代謝されやすくなり、たとえばアセトアミノフェンなどでは、体内から医薬品が速く消失して十分な薬効が得られなくなることがあります。
代謝されてできる物質(代謝産物)に薬効がある医薬品では、代謝産物が多くできるため作用が強く出過ぎたりします。空欄bには強く出過ぎたりが入ります。反対に、代謝産物が人体に悪影響を及ぼす医薬品では副作用が現れやすくなり、空欄cには現れやすくが入ります。
したがって、a=高まっている、b=強く出過ぎたり、c=現れやすく の組み合わせが正解です。代謝が速まる→代謝産物が増える→その産物の性質どおりに効き目も副作用も強まる、と一本の流れで覚えると空欄をつなげられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2a=高まっている b=弱くなり過ぎたり c=現れにくく:aは合っていますが、bとcが逆向きです。代謝が高まれば代謝産物が増えるので、薬効のある産物なら作用は強まり、有害な産物なら副作用は出やすくなります。
- 3a=高まっている b=強く出過ぎたり c=現れにくく:aとbは合っていますが、cが逆です。代謝が活発で有害な代謝産物が多くできるなら、副作用は現れにくくではなく現れやすくなります。
- 4a=弱まっている b=弱くなり過ぎたり c=現れにくく:aを弱まっているとしていますが、酒類をよく摂る人は肝臓の代謝機能が高まっていることが多いとされます。aが逆になるとb・cの結果もすべて逆向きになります。
- 5a=弱まっている b=強く出過ぎたり c=現れやすく:bとcは合っていますが、aが逆です。飲酒の習慣で肝臓の代謝機能は弱まるのではなく高まっていることが多く、だからこそ代謝産物が増えます。
出典:令和5年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問9(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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