平成21年度 春期 午前 問15
システム構成要素
仮想化に関する問題
物理的に複数のサーバを用意したときと比較した場合,仮想化によって 1 台のサーバに統合したときの特徴はどれか。ここで,物理的な資源とは,CPU,主記憶,磁気ディスクなどのコンピュータを構成する装置を示す。
| 物理的な資源の運用管理 | 物理的な資源の利用率 | オーバヘッドによる負荷 | |
|---|---|---|---|
| ア | 簡易 | 高い | 高い |
| イ | 簡易 | 低い | 低い |
| ウ | 煩雑 | 高い | 高い |
| エ | 煩雑 | 低い | 低い |
- ア簡易 高い 高い
- イ簡易 低い 低い
- ウ煩雑 高い 高い
- エ煩雑 低い 低い
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✓ これが正解ア簡易 高い 高い
解説
管理は楽に、利用率は上がり、負荷は増える組合せです。
物理的に複数のサーバに分かれていた仕事を、仮想化によって 1 台のサーバに束ねると、変化は 3 つの面で同時に現れます。まず、機体そのものの数が減るので、電源や配線、設置場所、監視対象、装置ごとの保守作業といった運用の手間は少ない側へ動きます。次に、仮想化されたそれぞれの環境が実機の資源を柔軟に融通し合えるようになるので、使われていない時間帯や余っていた性能の隙間を埋められ、資源全体の利用率は高い側に動きます。一方で、資源を仮想化して割り当てるための層が加わり、命令の実行や入出力の橋渡しなどで追加の処理が挟まるため、この層の分だけ負荷は高い側に動きます。この 3 つが同時に成り立つ組合せが、統合後の姿を表しています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ簡易 低い 低い:運用管理は簡易、資源の利用率は低い、負荷は低い、という組合せを挙げています。統合後は資源を融通し合うことで利用率は上がる側に動き、また仮想化層のぶん負荷も上がる向きになるので、後ろの 2 つが逆になっています。
- ウ煩雑 高い 高い:運用管理は煩雑、資源の利用率は高い、負荷は高い、という組合せを挙げています。機体そのものの数は減るので運用の手間は少ない側に動く関係があり、先頭の 1 つが実際とは反対の向きです。
- エ煩雑 低い 低い:運用管理は煩雑、資源の利用率は低い、負荷は低い、という組合せを挙げています。統合の目的と実装の性格に照らすと、3 つの向きはそれぞれ少ない側、高い側、高い側へ動くのが実際で、いずれの向きも合っていません。
この問題の用語
- 磁気ディスクデータを磁気で記録する装置で、ハードディスクなどが当たります。複数台を組み合わせ、故障しても復旧できるようにする使い方があります。
出典:平成21年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問15(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
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