平成21年度 春期 午前 問16
システム構成要素
Bの稼働率
3 台の装置 X〜Z を接続したシステム A,B の稼働率について,適切なものはどれか。ここで,3 台の装置の稼働率は,いずれも 0 より大きく 1 より小さいものとする。
〔信頼性ブロック図の逐語〕
- システム A … X と Y を並列に接続したものに,Z を直列に接続する((X∥Y)→ Z)。
- システム B … X と Z を直列に接続したものに,Y を並列に接続する((X→Z)∥ Y)。
- ア各装置の稼働率の値によって,A と B の稼働率のどちらが高いかは変化する。
- イ常に A と B の稼働率は等しい。
- ウ常に A の稼働率が高い。
- エ常に B の稼働率が高い。
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✓ これが正解エ常に B の稼働率が高い。
解説
差を式で整理すると常に正で、片方が上回ります。
直列と並列の稼働率は、それぞれ簡単な式で書けます。直列は各要素の稼働率の積、並列はすべてが同時に壊れる確率を差し引く形で、1 から各要素の非稼働率の積を引いた式で書けます。この規則で 2 つのシステムを式にすると、片方は Z の稼働率を全体に掛ける形になり、もう片方は Y と、X と Z の直列との並列になります。両者を展開して差を取り、共通する項を消していくと、残るのは Y の稼働率に、1 から Z の稼働率を引いたものを掛けた項です。各要素の稼働率はいずれもゼロより大きく 1 より小さいので、この項は必ず正の値になります。したがって、両システムの稼働率の大小は入れ替わることがなく、後者のほうが常に高い、と結論できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア各装置の稼働率の値によって,A と B …:装置の稼働率の値によって、両システムの稼働率の高低が入れ替わると述べています。両者の差を式で書き下すと常に正の値になり、値の組合せで向きが変わる余地はありません。
- イ常に A と B の稼働率は等しい。:2 つのシステムの稼働率が常に等しいと述べています。差を整理した式は、稼働率がゼロの装置がない限り正の値にとどまるので、等号が成り立つ場面は与件から除かれています。
- ウ常に A の稼働率が高い。:前者のシステムの稼働率が常に高いと述べています。実際に差を取ると、前者から後者を引いた符号は負の側になるため、大小の向きが逆になっています。
この問題の用語
- 稼働率使える状態だった時間が、全体のどれだけを占めるかを表す割合。約束した水準を守れたかどうかの物差しになります。
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
出典:平成21年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問16
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問13:稼働率に関する問題(稼働率)
- 令和7年度 春期 午前 問13:稼働率の関係を示したグラフ(稼働率)
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