平成22年度 秋期 午前 問45
開発技術
スタブの利用方法に関する記述
テスト工程におけるスタブの利用方法に関する記述として,適切なものはどれか。
- ア指定した命令が実行されるたびに,レジスタや主記憶の一部の内容を出力することによって,正しく処理が行われていることを確認する。
- イトップダウンでプログラムのテストを行うとき,作成したモジュールをテストするために,仮の下位モジュールを用意して動作を確認する。
- ウプログラムの実行中,必要に応じて変数やレジスタなどの内容を表示し,必要であればその内容を修正して,テストを継続する。
- エプログラムを構成するモジュールの単体テストを行うとき,そのモジュールを呼び出す仮の上位モジュールを用意して,動作を確認する。
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✓ これが正解イトップダウンでプログラムのテストを行うとき,作成したモジュールをテストするために,仮の下位モジュールを用意して動作を確認する。
解説
仮に用意する下位のモジュールです。
まだ出来上がっていない部品の代わりを置いて試験を進めるとき、置く場所は上か下かの二通りしかありません。判定の軸は、仮に用意するものが呼ばれる側なのか、呼ぶ側なのかという一点です。正解は、トップダウンで試験を行うとき、作成したモジュールを試験するために仮の下位モジュールを用意して動作を確認するという記述になります。スタブという言葉はもともと切り株を指します。根元だけが残っていて、呼ばれたら決められた値を返す、それだけの小さな部品という姿がそのまま名前になっています。上から順に作っていく進め方では、呼ぶ側はすでに手元にありますが、呼ばれる側がまだありません。足りない下の側を仮に埋めるのがスタブです。中身は簡単で構いません。決め打ちの値を返す、呼ばれた記録を残す、その程度で足ります。ここで確かめたいのは上の側が正しく呼び出せているかであって、下の側の正しさではないからです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア指定した命令が実行されるたびに,レジスタ…:命令が実行されるたびに内部の状態を書き出していく仕組みで、動いている様子を外から覗くための道具にあたります。足りない部品の身代わりを立てるという役目とは、そもそも目的が違います。
- ウプログラムの実行中,必要に応じて変数やレ…:途中で値を表示し、必要なら書き換えて先へ進めるという進め方で、誤りを探すための対話的な道具です。試験の足場を組むのではなく、すでに動いているものへ手を入れています。
- エプログラムを構成するモジュールの単体テス…:呼び出す側を仮に用意するという内容で、これはドライバと呼ばれるものの説明です。下から積み上げる進め方や単体の試験で、呼ぶ側がまだないときに使います。上下がちょうど入れ替わっています。
この問題の用語
- テスト決めたとおりに動くかを、実際に動かして確かめる作業のこと。何を確かめるかによって移行テスト、システムテストなどと呼び分けます。
- 工程仕事を進める順序と段取りのまとまりを指します。図表にして管理し、重要な期日や作業の順序、進み具合を目に見える形にします。
出典:平成22年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問45
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