平成24年度 春期 午前 問47
開発技術
モデレータに関する問題
作業成果物の作成者以外の参加者がモデレータとして主導すること,及び公式な記録,分析を行うことが特徴のレビュー技法はどれか。
- アインスペクション
- イウォークスルー
- ウパスアラウンド
- エペアプログラミング
答えと解説を見る
✓ これが正解アインスペクション
解説
作成者以外が仕切り公式に記録する技法です。
この設問は、レビューの進め方を四つ並べ、示された特徴に当たるものを選ばせています。見分けの軸は、誰が進行を受け持つか、そして記録がどれだけ形を整えているか、という二点になります。設問が挙げた特徴は、作成者以外の参加者がモデレータとして主導すること、そして公式な記録と分析を行うことです。この二つをどちらも満たすのがインスペクションです。モデレータとは進行役、調停役のことで、これを作成者以外が務めるところに意味があります。書いた本人が仕切ると、遠慮が働いて指摘が出にくくなるからです。インスペクションは、読み上げ役や記録役、検査員といった役割をあらかじめ決め、指摘が出やすい配置を作り込んだ技法だと言えます。記録を公式に残すのは、後から数えられるようにするためです。見つけた欠陥の数や、それが混入した工程、原因を残しておけば、次の工程や別のチームで同じ誤りを繰り返さずに済みます。その場で直して終わりにすると、この学びが残りません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イウォークスルー:ウォークスルーは、作成者自身が内容を説明しながら参加者の意見を聞く、比較的くだけた進め方です。進行を受け持つのが作成者になりますので、示された一つ目の特徴から外れます。
- ウパスアラウンド:パスアラウンドは、成果物を関係者に回覧して、それぞれが目を通す進め方です。一堂に会する場も進行役も置きませんので、示された二つの特徴のどちらにも当てはまりません。
- エペアプログラミング:ペアプログラミングは、二人が一組になって交代しながら書き進める開発のやり方です。互いに見合う効果はありますが、成果物を対象に据えて検討する技法として問われている枠には入りません。
この問題の用語
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
- レビュー決めたことや作ったものを、あらためて見直すことをいいます。設計書やプログラムの誤りを早く見つけるために、関係者で行うことが多いです。
- ログいつ誰が何をしたかを、機器やソフトウェアが自動で残していく記録です。あとから出来事をたどれるので、事故の調査や不正の発見に使われます。
出典:平成24年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問47
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前 問60:ユーザ受入テストに関する問題(レビュー)
- 令和7年度 春期 午前 問50:スクラムに関する問題(レビュー)
- 令和7年度 春期 午前 問45:デザインレビューの目的(レビュー)
- 令和6年度 秋期 午前 問58:システム監査に関する問題(レビュー)
- 令和5年度 春期 午前 問56:サービスレベル目標に関する問題(レビュー)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)