平成25年度 春期 午前 問15
システム構成要素
システムの信頼性向上技術に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア故障が発生したときに,あらかじめ指定されている安全な状態にシステムを保つことを,フェールソフトという。
- イ故障が発生したときに,あらかじめ指定されている縮小した範囲のサービスを提供することを,フォールトマスキングという。
- ウ故障が発生したときに,その影響が誤りとなって外部に出ないように訂正することを,フェールセーフという。
- エ故障が発生したときに対処するのではなく,品質管理などを通じてシステム構成要素の信頼性を高めることを,フォールトアボイダンスという。
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✓ これが正解エ故障が発生したときに対処するのではなく,品質管理などを通じてシステム構成要素の信頼性を高めることを,フォールトアボイダンスという。
解説
故障を予防する考え方だけ用語と説明が合います。
この型の選択肢は、説明の側はどれも正しく書かれていて、貼られた用語だけが入れ替えてあります。ですから説明のもっともらしさで選んでも一つも落ちません。先に四つの用語の定義を自分で書き出し、用語の側から突き合わせます。大きくは二つに分かれます。故障が起きても動き続けることを目指す考え方と、そもそも故障を起こさないようにする考え方です。後者は、部品の品質を高めたり管理を徹底したりして、故障そのものを減らす予防の立場で、これをフォールトアボイダンスと呼びます。設問の中でこの説明に当たるものだけが、正しい用語と組み合わされています。前者の下には、安全な側に倒す方法、機能を縮小して続けるフェールソフト、影響を内部で隠すフォールトマスキングが並びます。用語と説明を貼り替えた問は、説明ではなく用語の側から当てるのが確実です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア故障が発生したときに,あらかじめ指定され…:説明は安全な側へ倒す考え方のもので、これに対応する用語はフェールセーフです。信号機を全部赤にするような手当てがこれにあたり、名前が入れ替わっています。
- イ故障が発生したときに,あらかじめ指定され…:説明は機能を絞って運転を続ける考え方のもので、対応する用語はフェールソフトです。貼られている名前は、影響を内部で隠すほうを指します。
- ウ故障が発生したときに,その影響が誤りとな…:説明は影響を内部で訂正して外へ漏らさない考え方のもので、対応する用語はフォールトマスキングです。名前だけが別のものに差し替えられています。
この問題の用語
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
- フェールセーフ故障しても危険が生じないように、安全な側へ倒しておく設計です。誤った操作そのものをできなくする考え方とは区別されます。
出典:平成25年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問15
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前 問12(フェールセーフ)
- 令和5年度 春期 午前 問15(フェールセーフ)
- 平成31年度 春期 午前 問47:フェールセーフに関する問題(フェールセーフ)
- 平成30年度 秋期 午前 問48(フェールセーフ)
- 平成28年度 春期 午前 問16:フェールセーフの考え方(フェールセーフ)
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