令和元年度 秋期 午前 問16
システム構成要素
システムの信頼性向上技術に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア故障が発生したときに,あらかじめ指定されている安全な状態にシステムを保つことを,フェールソフトという。
- イ故障が発生したときに,あらかじめ指定されている縮小した範囲のサービスを提供することを,フォールトマスキングという。
- ウ故障が発生したときに,その影響が誤りとなって外部に出ないように訂正することを,フェールセーフという。
- エ故障が発生したときに対処するのではなく,品質管理などを通じてシステム構成要素の信頼性を高めることを,フォールトアボイダンスという。
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✓ これが正解エ故障が発生したときに対処するのではなく,品質管理などを通じてシステム構成要素の信頼性を高めることを,フォールトアボイダンスという。
解説
そもそも故障しにくく作り込んでおくのが、この考え方です。
フォールトアボイダンスは、故障が起きてから対処するのではなく、そもそも故障しにくいものを作っておくという考え方です。部品の選び方や作り込みの品質を高め、試験を重ねて欠陥を減らします。これに対して、故障は起きるものと見て被害を抑える考え方があり、いくつかの型に分かれます。安全な側へ倒して止めるのがフェールセーフ、働きを絞ってでも動かし続けるのがフェールソフト、誤りを外へ出さずに内側で覆い隠すのがフォールトマスキングです。この設問は、三つの名前と説明をわざと入れ替えて並べています。名前だけを覚えるより、止めるのか、続けるのか、隠すのかという振る舞いの違いで対応させると迷いません。起こさせない側と、起きた後の側という区別が基本になります。設計の場では、両方を組み合わせて使うのがふつうです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア故障が発生したときに,あらかじめ指定され…:安全な状態に保つという説明は、フェールセーフの中身です。フェールソフトは働きを絞ってでも動かし続ける考え方ですから、名前と説明が入れ替わっています。止めるのか続けるのかで、倒す方向が正反対になります。見分けの手掛かりです。
- イ故障が発生したときに,あらかじめ指定され…:縮小した範囲のサービスを続けるという説明は、フェールソフトの中身です。フォールトマスキングは誤りを外へ出さずに覆い隠す考え方で、こちらも名前と説明が組み違えられています。続けるのか隠すのかで分かれます。続ける側の考え方です。
- ウ故障が発生したときに,その影響が誤りとな…:誤りを外に出さないよう訂正するという説明は、フォールトマスキングの中身です。フェールセーフは危険を避ける側へ倒す考え方ですから、やはり名前と中身の対応が入れ替わっています。隠すのか倒すのかで分かれます。
この問題の用語
- フェールセーフ故障しても危険が生じないように、安全な側へ倒しておく設計です。誤った操作そのものをできなくする考え方とは区別されます。
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
出典:令和元年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問16
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前 問12(フェールセーフ)
- 令和5年度 春期 午前 問15(フェールセーフ)
- 平成31年度 春期 午前 問47:フェールセーフに関する問題(フェールセーフ)
- 平成30年度 秋期 午前 問48(フェールセーフ)
- 平成28年度 春期 午前 問16:フェールセーフの考え方(フェールセーフ)
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