平成27年度 春期 午前 問14
システム構成要素
システムの信頼性向上技術に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア故障が発生したときに,あらかじめ指定されている安全な状態にシステムを保つことを,フェールソフトという。
- イ故障が発生したときに,あらかじめ指定されている縮小した範囲のサービスを提供することを,フォールトマスキングという。
- ウ故障が発生したときに,その影響が誤りとなって外部に出ないように訂正することを,フェールセーフという。
- エ故障が発生したときに対処するのではなく,品質管理などを通じてシステム構成要素の信頼性を高めることを,フォールトアボイダンスという。
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✓ これが正解エ故障が発生したときに対処するのではなく,品質管理などを通じてシステム構成要素の信頼性を高めることを,フォールトアボイダンスという。
解説
故障を起こさない側の技術は、一つだけです。
設問は、システムの信頼性向上技術の説明として正しいものを選ばせています。この型は、先に正しい対応表を作ってから選択肢を見るのが確実です。故障したら危険のない側へ倒すのがフェールセーフ、故障しても働きを縮めて動き続けるのがフェールソフト、故障の影響が外へ出ないよう訂正して隠すのがフォールトマスキング、そもそも故障しにくく作るのがフォールトアボイダンスです。ここで四つは二つの系統に分かれます。前の三つは故障が起きてから耐える系統、最後の一つは故障を起こさない系統です。品質管理などを通じて構成要素の信頼性を高める、という記述は、起こさない系統に当たり、フォールトアボイダンスという名前と正しく結び付いています。故障が発生したときに対処するのではなく、と始まる記述は一つしかないので、系統の違いに気づけば読み比べる前に絞り込めます。用語を覚えるときも、まず二系統に割ってから中を仕分けると混ざりません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア故障が発生したときに,あらかじめ指定され…:危険が生じない状態でシステムを保つ、という中身そのものは正しく書けています。取り違えているのは名前の側で、その振る舞いを指す語はフェールセーフです。
- イ故障が発生したときに,あらかじめ指定され…:範囲を狭めたまま運転を続ける、という中身も正しく書けています。ただし、その振る舞いを指す語はフェールソフトであって、ここに添えられた語ではありません。
- ウ故障が発生したときに,その影響が誤りとな…:誤りを外へ出さないよう訂正して隠す、という中身も正しく書けています。その技術を指す語はフォールトマスキングで、添えられた語は危険のない側へ倒す方式を指します。
この問題の用語
- フェールセーフ故障しても危険が生じないように、安全な側へ倒しておく設計です。誤った操作そのものをできなくする考え方とは区別されます。
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
出典:平成27年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問14
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前 問12(フェールセーフ)
- 令和5年度 春期 午前 問15(フェールセーフ)
- 平成31年度 春期 午前 問47:フェールセーフに関する問題(フェールセーフ)
- 平成30年度 秋期 午前 問48(フェールセーフ)
- 平成28年度 春期 午前 問16:フェールセーフの考え方(フェールセーフ)
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