平成27年度 秋期 午前 問63
システム戦略
システム管理基準に関する問題
“システム管理基準”によれば,情報戦略における情報システム全体の最適化目標を設定する際の留意事項はどれか。
- ア開発,運用及び保守の費用の算出基礎を明確にすること
- イ開発の規模,システム特性などを考慮して開発手順を決めておくこと
- ウ経営戦略との整合性を考慮すること
- エ必要な要員,予算,設備,期間などを確保すること
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✓ これが正解ウ経営戦略との整合性を考慮すること
解説
最上流の段なので経営戦略との整合を見ます。
システム管理基準は、情報システムに関わる仕事を段に分けて、それぞれの段で何に気をつけるかを並べた基準です。上から順に、情報戦略として全体最適化の方針と目標を決める段、個別のシステムを企画する段、作る段、動かして直す段と続きます。設問が問うているのは最も上の段、情報戦略で情報システム全体の最適化目標を設定するときの留意事項です。この段で見るのは会社としての意図ですから、正解は経営戦略との整合性を考慮することになります。全体最適化とは、個々のシステムの都合ではなく、組織全体として最も良い形にそろえることで、その良い形を決める基準は経営の側にしかありません。四つの記述を、どの段の話かという一点で仕分けると、経営に触れているものが一つだけ残ります。上の段ほど何のためにを問い、下の段ほどどうやってを問う、という並びで読むのが勘どころです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア開発,運用及び保守の費用の算出基礎を明確…:開発や運用、保守にかかる費用の内訳をはっきりさせておくという内容で、個別の案件を企画して投資に見合うかを判断する段に属します。目標を定める段より一つ下の話です。
- イ開発の規模,システム特性などを考慮して開…:規模や特性に応じて作り方の段取りを先に決めておくという記述で、実際に作る段の留意事項です。何を目指すかではなく、どう進めるかを定める側に位置します。
- エ必要な要員,予算,設備,期間などを確保す…:人や金、設備、期間といった資源を手当てするという内容です。もっともらしく見えますが、目標が決まった後に続く仕事であり、その目標を何に照らして決めるかには答えていません。
この問題の用語
- 情報戦略情報をどう活かして経営の目標に近づくかを定める方針です。立てるときは、中長期の経営計画と必ず足並みをそろえます。
- 情報システム業務に必要なデータを集め、処理し、伝えるための仕組み全体です。コンピュータや通信網だけでなく、それを使う人や業務の手順も含みます。
- 保守動いているシステムを使い続けられるように、点検や修正、更新を続ける作業です。障害の修正だけでなく、環境の変化に合わせた手直しも含みます。
出題当時の情報です(現在との違い)
設問は平成16年版システム管理基準に基づきます。同基準は2018年4月と2023年4月に改訂され、構成が組み替えられました。
出典:平成27年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問63
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