平成28年度 秋期 午前 問55
サービスマネジメント
JIS Q 20000-1の問題
JIS Q 20000-1 は,サービスマネジメントシステム(SMS)及びサービスのあらゆる場面で PDCA 方法論の適用を要求している。SMS の実行(Do)の説明はどれか。
- アSMS 及びサービスのパフォーマンスを継続的に改善するための処置を実施する。
- イSMS を確立し,文書化し,合意する。
- ウサービスの設計,移行,提供及び改善のために SMS を導入し,運用する。
- エ方針,目的,計画及びサービスの要求事項について,SMS 及びサービスを監視,測定及びレビューし,それらの結果を報告する。
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✓ これが正解ウサービスの設計,移行,提供及び改善のために SMS を導入し,運用する。
解説
動かす段なので、導入し運用するが実行に当たります。
設問は、JIS Q 20000-1 がサービスマネジメントシステム(SMS)及びサービスのあらゆる場面で適用を求めている PDCA 方法論について、実行(Do)の説明を選ばせています。四つの選択肢はそれぞれ計画・実行・点検・処置に対応しているので、一つを直に探すよりも、四つとも割り振ってから取り出すほうが確実です。割り振りの手がかりは名詞ではなく動詞です。決める段の言葉か、動かす段の言葉か、測る段の言葉か、直す段の言葉かを見ます。実行は、決めたものを実際に動かす段ですから、動詞が導入と運用になっているものが該当します。よって、サービスの設計、移行、提供及び改善のために SMS を導入し、運用する、という記述が当てはまります。出題当時の JIS Q 20000-1 は PDCA 方法論の適用を求めていましたが、その後の改正版では PDCA を名指しで要求する書き方ではなくなっています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アSMS 及びサービスのパフォーマンスを継…:並んでいる動詞は、継続的に良くしていくための手当てを実施する、という形です。測った結果を受けて直す段に置かれるもので、良くするという語が重なるぶん取り違えやすくなっています。
- イSMS を確立し,文書化し,合意する。:確立し、文書化し、合意するという動詞が続いており、まだ何ひとつ動かしていない段です。これから動かすものの形を定めて関係者と足並みをそろえる段取りなので、最初の段に入ります。
- エ方針,目的,計画及びサービスの要求事項に…:監視し、測定し、レビューして、その結果を報告するという動詞ばかりが並んでいます。動かした後の様子を見る働きに終始しており、動かす行為そのものが含まれていません。
この問題の用語
- サービスマネジメントシステムITサービスを設計し、移行し、提供し、改善するための仕組み全体です。計画・運用・点検・処置の四つを繰り返して良くしていきます。
- PDCA計画、実行、点検、処置の四つを繰り返して改善を続ける進め方です。最後の処置は、仕組みや成果を継続的に改善する手を打つ段階です。
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- 移行いまのシステムから新しいシステムへ、業務とデータを移し替えることです。切り替えの手順と、途中で起きる問題の備えが要になります。
- 監視機器や利用者の動きを継続して見て、記録に残しておくこと。稼働状況や性能を見張り、異常に早く気づいて対応するために行います。
- レビュー決めたことや作ったものを、あらためて見直すことをいいます。設計書やプログラムの誤りを早く見つけるために、関係者で行うことが多いです。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問55
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問60:コントロールに関する問題(PDCA)
- 令和7年度 春期 午前 問60:ユーザ受入テストに関する問題(レビュー)
- 令和6年度 秋期 午前 問56:継続的改善に関する記述(サービスマネジメントシステム)
- 令和5年度 秋期 午前 問55:是正処置の説明(サービスマネジメントシステム)
- 令和3年度 秋期 午前 問37:IoTに関する問題(PDCA)
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