平成23年度 特別 午前 問55
サービスマネジメント
SLAに記載する内容
SLA に記載する内容として,適切なものはどれか。
- ア顧客とサービスプロバイダの間で合意されたサービスの目標及び責任範囲
- イサービスデスクと IT サポート部門の役割分担
- ウサービスプロバイダが提供するすべてのサービスの特徴,構成要素,料金
- エ利用者から出された IT サービスに対する業務要件
答えと解説を見る
✓ これが正解ア顧客とサービスプロバイダの間で合意されたサービスの目標及び責任範囲
解説
顧客と提供者が数字で交わす約束を書きます。
SLA は、提供するサービスの水準について取り交わす合意のことです。三つの語のうち、合意という語がいちばん効きます。誰と誰の合意かといえば、サービスを受ける顧客と、それを提供する側です。ここに書くのは、測れて、達成できたかどうかを判定できる約束です。稼働率を決められた割合より下げないこと、障害の一次回答を決められた時間内に返すこと、応答時間を決められた範囲に収めることなどが並びます。同時に、どこまでが提供する側の受け持ちかという範囲も書きます。達成できなかったときにどうするかも、あらかじめ取り決めておきます。正解の肢は、顧客とサービスプロバイダの間で合意されたサービスの目標及び責任範囲と述べており、この二つをそのまま挙げています。数字で示せない項目は判定できませんから、努力するという言い方しか書けないものは、この文書には載りません。合意した数字を測り、報告し、足りなければ改善し、必要なら見直すという流れを回す活動がサービスレベル管理です。合意そのものと、それを回す活動を分けて考えると、似た言葉に迷わなくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イサービスデスクと IT サポート部門の役…:サービスデスクと社内の支援部門との役割分担で、組織の内側の取り決めです。外にいる顧客と取り交わす合意とは向きが違い、社内どうしの申し合わせは別の文書で扱います。
- ウサービスプロバイダが提供するすべてのサー…:提供しているすべてのサービスの特徴や構成要素、料金を並べたもので、サービスカタログに当たります。この顧客のこのサービスについて個別に取り決める約束とは役目が違います。
- エ利用者から出された IT サービスに対す…:利用者から出された業務要件で、まだ希望を伝えた段階にとどまります。すり合わせて双方が納得した後に約束として残るものですから、順序としては一つ手前に位置します。
この問題の用語
- SLA提供する側と受ける側で、どの水準まで満たすかをあらかじめ取り決めた合意。緊急時の手順や、守れなかったときの扱いも決めておきます。
- サービスデスク利用者からの問合せや障害の連絡を、一つの窓口で受け付ける組織です。受けた内容を記録し、解決まで見届けたり担当部門へ引き継いだりします。
- サービスレベル管理提供するサービスの目標を顧客と合意し、守れているかを測って保つ活動。稼働率や応答時間を数字で決めます。
- サービスプロバイダインターネットを通じてサービスを提供する事業者のことです。利用者は自分で設備をそろえずに、必要な機能を借りて使えます。
- 部門組織の中で、仕事の種類や担当ごとに分けられたまとまりです。専門ごとに分ける分け方と、製品や地域ごとに分ける分け方があります。
出典:平成23年度 特別 応用情報技術者試験 午前 問55
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前 問55:サービス可用性に関する問題(SLA)
- 令和6年度 秋期 午前 問80:基本理念に含まれているもの(サービスプロバイダ)
- 令和6年度 春期 午前 問56:サービスレベル管理の活動(サービスレベル管理)
- 令和5年度 秋期 午前 問39:CSIRTに関する問題(サービスプロバイダ)
- 令和4年度 秋期 午前 問56:シフトに関する問題(サービスデスク)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)