平成30年度 秋期 午前 問56
サービスマネジメント
サービスレベル管理プロセスの活動
IT サービスマネジメントにおけるサービスレベル管理プロセスの活動はどれか。
- アIT サービスの提供に必要な予算に対して,適切な資金を確保する。
- イ現在の資源の調整と最適化,及び将来の資源要件に関する予測を記載した計画を作成する。
- ウ災害や障害などで事業が中断しても,要求されたサービス機能を合意された期間内に確実に復旧できるように,事業影響度の評価や復旧優先順位を明確にする。
- エ提供する IT サービス及びサービス目標を特定し,サービス提供者が顧客との間で合意文書を交わす。
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✓ これが正解エ提供する IT サービス及びサービス目標を特定し,サービス提供者が顧客との間で合意文書を交わす。
解説
顧客と目標を定めて合意文書を交わします。
サービスマネジメントの中で、サービスレベル管理が受け持つ活動を選ぶ問いです。この管理が生み出すものは、顧客との合意文書です。仕事は四つの段で回ります。まず顧客と話し、提供するものと、稼働の割合や応答の速さ、復旧までの時間といった目標の値を定めます。次にそれを文書にまとめ、双方で合意します。そのあと実績を測って文書の値と突き合わせ、結果を報告します。満たせていなければ手を入れ、この輪をまた回します。四つの肢のうち、提供するものと目標を特定し、顧客との間で合意文書を交わすと書いてあるものが、この一段目と二段目にそのまま当たります。見分けの軸は、その活動が顧客と向き合うものか、提供する側の内側で完結するものかという一点です。似た合意文書が二つあることも押さえておきます。ひとつは提供する側の部門どうしで取り交わすもの、もうひとつは外部の供給者との間で結ぶものです。どちらも顧客との合意を支えますが、相手が違います。設問が顧客との間でと明示しているので、迷うところはありません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アIT サービスの提供に必要な予算に対して…:費用を見積もり、割り当て、実績を管理していく活動で、予算業務および会計業務が受け持ちます。お金の裏づけを整える仕事であり、どこまでの品質を約束するのかを取り決める仕事ではありません。
- イ現在の資源の調整と最適化,及び将来の資源…:必要な容量や性能を過不足なく先回りして用意するための計画づくりで、キャパシティ管理が受け持ちます。将来の見通しを立てる仕事であって、向き合う相手は資源であり、顧客ではありません。
- ウ災害や障害などで事業が中断しても,要求さ…:事業が止まっても決められた時間内に立て直せるように、影響の大きさを測り、復旧の順番を決めておく活動で、サービス継続管理が受け持ちます。約束を作るのではなく、約束を守る備えを整える側です。
この問題の用語
- サービスレベル管理提供するサービスの目標を顧客と合意し、守れているかを測って保つ活動。稼働率や応答時間を数字で決めます。
- サービスマネジメントITサービスを計画し、提供し、良くしていく一連の管理活動です。計画外の中断や品質の低下は、インシデントとして扱います。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問56
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問56:問題管理の活動(サービスマネジメント)
- 令和7年度 秋期 午前 問55:サービス可用性管理に関する問題(サービスマネジメント)
- 令和6年度 春期 午前 問56:サービスレベル管理の活動(サービスレベル管理)
- 平成28年度 秋期 午前 問56:事業影響度分析に関する問題(サービスレベル管理)
- 平成28年度 春期 午前 問56:サービスレベル管理の説明(サービスレベル管理)
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