令和2年度 10月 午前 問34
ネットワーク
プライベートIPアドレスの問題
TCP,UDP のポート番号を識別し,プライベート IP アドレスとグローバル IP アドレスとの対応関係を管理することによって,プライベート IP アドレスを使用する LAN 上の複数の端末が,一つのグローバル IP アドレスを共有してインターネットにアクセスする仕組みはどれか。
- アIP スプーフィング
- イIP マルチキャスト
- ウNAPT
- エNTP
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✓ これが正解ウNAPT
解説
ポート番号も対応表に記録し一つの外部 IP を共有します。
この設問は、内側で使う予約されたプライベートアドレスを持つ端末たちが、一つの外部向けアドレスを共有して外のネットワークへ出るための仕組みを問うています。ですから、選び方の軸は、その仕組みが IP のアドレスだけでなく、ポート番号までを対応表に記録しているかという一点で見分けます。この方式が使えると、内側の複数の端末が同時に外へ出ても、戻ってきた応答を、外側から見たポート番号を頼りに、内側の元の端末へ振り分けられます。家庭や小規模事業所のルータで広く使われる標準の作法で、プライベートアドレスの空間を外へつなぐ枯渇対策の基本にあたります。逆に、送信元を偽って行う攻撃や、一対多で同じ情報を届ける配信、時刻を合わせるための問答は、扱う相手と目的が違い、この仕組みには該当しません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アIP スプーフィング:送信元の IP アドレスを偽装する行為を指す用語です。攻撃側の技法で、内側の複数端末が外向けに一つのアドレスを共有するための対応表の仕組みとは、目的も担い手も違います。
- イIP マルチキャスト:一つの送り手から複数の受け手に同じ情報を同時に配る方式です。目的は配信の効率化で、内側のプライベートな空間を外側の公開アドレスにまとめて出す仕組みとは、扱う場面が違います。
- エNTP:ネットワーク越しに時刻を合わせるためのプロトコルを表す略称です。時計をそろえる問答の仕組みで、内側と外側のアドレスとポートを対応表で書き換えて共有する働きは持っていません。
この問題の用語
- ポート番号同じ機器の中で、どの用途の通信かを見分けるための番号。住所が建物にあたるなら、これは部屋番号にあたります。
- TCP相手に届いたかを確かめながら送る、信頼性を重んじた通信の約束事です。ポート番号でアプリを見分け、届かない分は送り直します。
- UDP届いたかを確かめず、速さを優先して送る通信の約束事です。TCPと同じくポート番号でアプリを見分け、音声や動画の配信に向きます。
- LAN事務所や家庭など、限られた範囲の中で機器をつなぐネットワークです。離れた拠点どうしを結ぶWANとは、ルータを介して接続します。
- NTPネットワーク越しに機器の時計を正しい時刻へ合わせる決まりです。基準の時計から階層的に時刻を配り、機器どうしの時刻をそろえます。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問34
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問43:ポートスキャンに関する問題(UDP)
- 令和7年度 秋期 午前 問38:サイドチャネル攻撃に関する問題(LAN)
- 令和7年度 秋期 午前 問34:ループに関する問題(TCP)
- 令和7年度 秋期 午前 問33:TCPに関する問題(ポート番号)
- 令和4年度 春期 午前 問33:UDPを使用しているもの(NTP)
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