令和4年度 秋期 午前 問65
システム戦略
コンティンジェンシープランの記述
組込み機器のハードウェアの製造を外部に委託する場合のコンティンジェンシープランの記述として,適切なものはどれか。
- ア実績のある外注先の利用によって,リスクの発生確率を低減する。
- イ製造品質が担保されていることを確認できるように委託先と契約する。
- ウ複数の会社の見積りを比較検討して,委託先を選定する。
- エ部品調達のリスクが顕在化したときに備えて,対処するための計画を策定する。
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✓ これが正解エ部品調達のリスクが顕在化したときに備えて,対処するための計画を策定する。
解説
起きた後にどう動くかを決めた計画です。
設問は、組込み機器のハードウェアの製造を外部に委託する場合のコンティンジェンシープランとして適切な記述を選ばせています。軸は、その手立てが事態の起きる前に効くものか、起きてしまった後に効くものかという一点です。四つのうち三つは、確かな相手を選ぶ、契約で品質を担保する、複数の見積りを比べるというように、いずれも起こさないための事前の手当てにあたります。コンティンジェンシープランはその手前ではなく後ろに立ち、避けきれなかった事態が現実になった日に誰が何をするかを、平常時のうちに決めておくものです。代わりの調達先を登録しておく、在庫を一定量持つ、出荷の優先順位を決めておくといった中身がこれにあたります。危険を無くすとは一言も言っていない点が、むしろ正解の目印になります。正解は、部品調達のリスクが顕在化したときに備えて、対処するための計画を策定するという記述です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア実績のある外注先の利用によって,リスクの…:実績のある外注先の利用によって、リスクの発生確率を低減するという記述です。発生確率という語が示すとおり、事態が起きる度合いそのものを下げる手当てで、起きた後の動き方を定めるものではありません。
- イ製造品質が担保されていることを確認できる…:製造品質が担保されていることを確認できるように委託先と契約するという記述です。契約は取引を始める前に結ぶものであり、不良を未然に防ぐ側の備えにとどまります。
- ウ複数の会社の見積りを比較検討して,委託先…:複数の会社の見積りを比較検討して、委託先を選定するという記述です。委託先の選び方そのもので、通常の購買の手続の一部にあたり、非常時の対処をあらかじめ定めた計画には当たりません。
この問題の用語
- 委託先業務の一部を任せた相手の会社です。任せる内容や守るべき条件を契約で定め、委託した側が状況を確かめます。
- 契約当事者の合意で成立する法的な約束のこと。原則として口頭でも成立し、契約書は内容を確かめる証拠になります。
- 調達必要なシステムや物品を、外部の事業者から手に入れる一連の手続です。情報提供の依頼、提案の依頼、選定、契約の順に進みます。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問65
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問50:著作者人格権に関する問題(委託先)
- 令和4年度 春期 午前 問60:システム監査基準(平成30年)(委託先)
- 令和2年度 10月 午前 問60:システム監査基準(平成30年)(委託先)
- 平成31年度 春期 午前 問57:システム監査の要点(委託先)
- 平成29年度 春期 午前 問65(委託先)
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