令和2年度 10月 午前Ⅱ 問2
システム監査
システム監査基準に関する問題
システム監査基準(平成30年)における,システム監査の品質に関する記述として,最も適切なものはどれか。
- ア外部の専門事業者に監査業務の実施を委託し,独立性の観点から,監査の品質管理体制の確認を含めて全てを任せる。
- イ監査業務の品質を維持し,向上させるために,組織体内部による点検・評価を行う必要はなく,組織体外部の独立した主体による点検・評価を実施する。
- ウ監査に対する監査依頼者のニーズを満たしているかどうかを含め,監査品質を確保するための体制を整備する。
- エシステム監査基準は監査業務を実施するためのテンプレートを規定しており,それを利用することによって監査業務の品質を確保する。
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✓ これが正解ウ監査に対する監査依頼者のニーズを満たしているかどうかを含め,監査品質を確保するための体制を整備する。
解説
監査依頼者のニーズを満たすかを含め、監査品質を確保する体制を整えます。
見分ける軸は、監査の品質に対する責任を誰がどう負うかです。設問が名指すシステム監査基準(平成30年)は、監査業務の品質を確保するための体制を整備し、その中で、監査が監査依頼者のニーズを満たしているかどうかも含めて品質を管理することを求めています。品質の点検・評価についても、組織体内部による点検・評価を省き、外部の主体だけに頼るものではありません。また、外部の専門事業者を使う場合であっても、品質に対する責任を手放して任せきりにすることはできません。品質を保つ仕組みは自ら整え、依頼者のニーズという観点も含めて確かめる、と押さえると、丸投げや内部の点検の省略を説く記述を見分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア外部の専門事業者に監査業務の実施を委託し…:外部の専門事業者に監査業務の実施を委託することはあり得ますが、品質管理体制の確認まで含めて全てを任せることはできません。委託した場合でも、監査の品質に対する責任は委託した側に残り、自ら体制を確かめる必要があります。
- イ監査業務の品質を維持し,向上させるために…:組織体外部の独立した主体による点検・評価だけで足りるとして、内部による点検・評価を不要とする点が適切ではありません。監査業務の品質を保つには、日々の業務の中で行う内部の点検・評価も欠かせません。
- エシステム監査基準は監査業務を実施するため…:システム監査基準は、監査業務の品質を確保するための考え方や行為の規範を示したもので、監査業務を実施するためのテンプレートを規定したものではありません。様式を使えば品質が確保されるという説明は、基準の位置付けと合いません。
この問題の用語
- システム監査基準システム監査を行う人が守るべき進め方をまとめた指針。誰がやっても同じ水準で点検できるように、手順と心構えを定めています。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
出典:令和2年度 10月 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問2
同じ用語が出る問題
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