第40回 午前 問8
社会・環境と健康
ライフコースアプローチの問題
「健康日本21(第三次)」におけるライフコースアプローチを踏まえた健康づくりに関する目標である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 1運動やスポーツを習慣的に行っていないこどもの減少
- 2児童・生徒における肥満傾向児の減少
- 3低栄養傾向の高齢者の減少
- 4後期高齢者の肥満者割合の減少
- 5女性における骨粗鬆症検診受診率の向上
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✓ これが正解4後期高齢者の肥満者割合の減少
解説
後期高齢者の肥満者割合の減少は、第三次の目標にありません。
健康日本21(第三次)は令和6(2024)年度から始まった国民健康づくり運動で、基本的な方向の一つにライフコースアプローチを踏まえた健康づくりがあります。胎児期から高齢期までの人生の各段階のつながりを意識して、こども、高齢者、女性について目標が設けられています。
こどもの目標には、運動やスポーツを習慣的に行っていないこどもの減少、児童・生徒における肥満傾向児の減少などがあります。高齢者の目標には、低栄養傾向の高齢者の減少、ロコモティブシンドロームの減少、社会活動を行っている高齢者の増加があります。女性の目標には、若年女性のやせの減少、骨粗鬆症検診受診率の向上、生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している女性の減少、妊娠中の喫煙をなくすことがあります。
高齢者で問題にされているのは肥満ではなく低栄養(BMI20以下)なので、後期高齢者の肥満者割合の減少は目標に含まれていません。高齢者はやせ・低栄養を減らす、こどもは肥満傾向児を減らす、と年代ごとの向きを対で覚えると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1運動やスポーツを習慣的に行っていないこどもの減少:運動やスポーツを習慣的に行っていないこどもの減少は、こどもの目標として実際に掲げられています。こどものころの運動習慣が成人期以降の健康につながるという考え方によるものです。
- 2児童・生徒における肥満傾向児の減少:児童・生徒における肥満傾向児の減少も、こどもの目標として設けられている項目です。小児期の肥満が成人期の肥満や生活習慣病に持ち越されやすいことが背景にあります。
- 3低栄養傾向の高齢者の減少:高齢者では、BMI20以下の低栄養傾向の人の割合を減らすことが目標にされています。フレイルの予防につながる項目で、ライフコースアプローチの高齢者の目標として含まれています。
- 5女性における骨粗鬆症検診受診率の向上:女性の健康の目標として、骨粗鬆症検診受診率の向上が掲げられています。閉経後に骨量が減りやすい女性の特性を踏まえた目標です。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問8(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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