第40回 午前 問17
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
生体膜に関する問題
生体膜を有する、細胞内の構造体である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1核小体
- 2中心体
- 3プロテアソーム
- 4リソソーム
- 5リボソーム
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✓ これが正解4リソソーム
解説
リソソームは一重の生体膜に包まれた細胞小器官です。
細胞内の構造体は、生体膜(脂質二重層の膜)に包まれているものと、膜をもたないものに分けられます。膜に包まれた細胞小器官には、核、ミトコンドリア、小胞体、ゴルジ体、リソソーム、ペルオキシソームなどがあります。膜をもたない構造体には、リボソーム、中心体、核小体、プロテアソーム、細胞骨格などがあります。
リソソームは一重の膜に包まれ、内部は酸性に保たれていて、多くの加水分解酵素を含みます。細胞内で不要になった成分や、取り込んだ物質を分解する役割があります。核小体は核の中にあってリボソームRNAを合成する場、中心体は細胞分裂のときに紡錘体の形成に関わる構造、プロテアソームはユビキチンが付いたたんぱく質を分解する大きな酵素複合体、リボソームはたんぱく質を合成する粒子で、いずれも膜をもちません。
したがって、生体膜を有するのはリソソームです。膜のない構造は粒子や複合体として働くもの、と見分けると、名前に体や小体が付いていても取り違えにくくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1核小体:核小体は核の内部にあってリボソームRNAの合成が行われる部分ですが、それ自体を包む膜はありません。核の中に濃く見える領域として存在しています。
- 2中心体:中心体は、2つの中心小体が直角に並んだ微小管の構造で、細胞分裂で紡錘体をつくる起点になります。膜で包まれた構造体ではありません。
- 3プロテアソーム:プロテアソームは、ユビキチン化されたたんぱく質を分解する筒状の巨大な酵素複合体です。リソソームと同じく分解を担いますが、膜には包まれていません。
- 5リボソーム:リボソームはRNAとたんぱく質からなる粒子で、mRNAの情報をもとにたんぱく質を合成します。小胞体に付着することはありますが、自身は膜をもちません。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問17(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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