第40回 午前 問26
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
肥満症に関する問題
肥満症の診断基準に含まれる健康障害である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1脳出血
- 2胆石症
- 3冠動脈疾患
- 4COPD
- 5閉塞性動脈硬化症
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✓ これが正解3冠動脈疾患
解説
冠動脈疾患は、肥満症の診断基準に含まれる健康障害です。
肥満症は、肥満(BMI25以上)に、肥満に起因または関連して減量を要する健康障害を合併するか、その合併が予測される内臓脂肪型肥満である場合に診断されます。日本肥満学会の肥満症診療ガイドライン2022では、診断に用いる健康障害として、耐糖能障害、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症・痛風、冠動脈疾患、脳梗塞・一過性脳虚血発作、非アルコール性脂肪性肝疾患、月経異常・女性不妊、閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群、運動器疾患、肥満関連腎臓病の11項目が挙げられています。
このうち冠動脈疾患(心筋梗塞・狭心症)は、内臓脂肪の蓄積を背景とした動脈硬化から起こりやすく、減量で予防・改善が期待できるため、診断基準に含まれています。したがって、冠動脈疾患が当てはまります。脳の血管の病気で含まれるのは脳梗塞と一過性脳虚血発作で、脳出血は含まれていません。胆石症は肥満と関連しますが、診断基準の11項目とは別に扱われています。COPDや閉塞性動脈硬化症も、11項目には入っていません。
脳血管は梗塞だけで出血は入らない、と脳卒中の型で区別しておくと取り違えにくくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1脳出血:肥満症の診断に用いる脳血管の健康障害は、脳梗塞と一過性脳虚血発作に限られています。同じ脳卒中でも脳出血は、11項目の健康障害には含まれていません。
- 2胆石症:胆のうや胆管に石ができる病気は、体重が多い人や急な減量をした人に起こりやすいことが知られています。それでも、肥満症と判定するための健康障害の一覧には挙げられていません。
- 4COPD:COPD(慢性閉塞性肺疾患)は主に喫煙による肺の病気で、肥満症の診断基準の11項目には入っていません。呼吸器の項目として入っているのは睡眠時無呼吸症候群などです。
- 5閉塞性動脈硬化症:閉塞性動脈硬化症は下肢などの動脈が狭くなる病気で、動脈硬化の一つですが、肥満症の診断基準の11項目には挙がっていません。心臓の血管の冠動脈疾患と区別します。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問26(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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