第40回 午前 問66
食べ物と健康
エネルギー換算係数に関する問題
表は、日本食品標準成分表2020年版(八訂)における、ある食品の可食部100 g当たりの成分値を示したものである。エネルギー値A(kcal)を求める式として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
表 ある食品の可食部100 g当たりの成分値
| 区分 | 成分 | 単位 | 可食部100 g当たり |
|---|---|---|---|
| エネルギー | エネルギー | kcal | A |
| たんぱく質 | アミノ酸組成によるたんぱく質 | g | B |
| たんぱく質 | たんぱく質 | g | C |
| 脂質 | 脂肪酸のトリアシルグリセロール当量 | g | D |
| 脂質 | 脂質 | g | E |
| 炭水化物(利用可能炭水化物※) | 利用可能炭水化物(単糖当量) | g | F |
| 炭水化物(利用可能炭水化物※) | 差引き法による利用可能炭水化物 | g | G |
| 炭水化物 | 食物繊維総量 | g | H |
| 炭水化物 | 炭水化物 | g | I |
※利用可能炭水化物を計算に含める場合には、Fを用いる。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)を基に作成
エネルギー換算係数
- アミノ酸組成によるたんぱく質、たんぱく質 4kcal/g
- 脂肪酸のトリアシルグリセロール当量、脂質 9kcal/g
- 利用可能炭水化物(単糖当量) 3.75 kcal/g
- 差引き法による利用可能炭水化物、炭水化物 4kcal/g
- 食物繊維総量 2kcal/g
- 1B×4+D×9+F×3.75
- 2B×4+D×9+F×3.75+H×2
- 3C×4+E×9+G×4
- 4C×4+E×9+I×4
- 5C×4+E×9+I×4+H×2
答えと解説を見る
✓ これが正解2B×4+D×9+F×3.75+H×2
解説
八訂のエネルギーは、組成成分に係数を掛け食物繊維も加えます。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)では、エネルギー値は、組成に基づく成分の量にそれぞれのエネルギー換算係数を掛けて合計して求めます。たんぱく質はアミノ酸組成によるたんぱく質、脂質は脂肪酸のトリアシルグリセロール当量、炭水化物は利用可能炭水化物(単糖当量)と食物繊維総量を使うのが基本です。
表の記号に当てはめると、Bに4、Dに9、Fに3.75、Hに2を掛けて足し合わせた値がエネルギー値Aになります。たんぱく質(C)・脂質(E)・炭水化物(I)などの値は、組成に基づく成分値がない場合などに使われるもので、この食品では組成成分の値がそろっています。
したがって、B×4+D×9+F×3.75+H×2の式が適当です。八訂のエネルギーは組成成分×係数の積み上げで、食物繊維総量にも2 kcal/gの係数があると覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1B×4+D×9+F×3.75:アミノ酸組成によるたんぱく質、脂肪酸のトリアシルグリセロール当量、利用可能炭水化物(単糖当量)は正しく選べていますが、食物繊維総量(H)の分が足されていません。八訂では食物繊維にも係数を掛けて加えます。
- 3C×4+E×9+G×4:たんぱく質(C)、脂質(E)、差引き法による利用可能炭水化物(G)を使っており、組成に基づく成分値がそろっているこの食品の計算として適当ではありません。食物繊維総量の分も入っていません。
- 4C×4+E×9+I×4:炭水化物(I)は水分などを差し引いて求めた総量で、食物繊維も含んでいます。七訂までの考え方による計算で、八訂のように組成に基づく成分値と食物繊維総量を分けて積み上げる式になっていません。
- 5C×4+E×9+I×4+H×2:炭水化物(I)にはすでに食物繊維が含まれているため、さらに食物繊維総量(H)を加えると食物繊維の分を二重に数えることになります。たんぱく質や脂質も組成に基づく値を使っていません。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問66(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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