第40回 午前 問71
基礎栄養学
SGLTに関する問題
糖輸送担体(糖輸送体)であるSGLTの「S」に該当する英単語である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1single
- 2small
- 3sodium
- 4sucrose
- 5sugar
答えと解説を見る
✓ これが正解3sodium
解説
SGLTのSは、一緒に運ばれるナトリウム(sodium)です。
SGLTは、sodium-glucose cotransporter(ナトリウム・グルコース共輸送体)の略で、Sはナトリウムを表すsodiumです。小腸上皮細胞の刷子縁膜にあるSGLT1は、ナトリウムイオンと一緒にグルコースやガラクトースを細胞内へ取り込みます。
この輸送は、ナトリウムポンプがつくったナトリウムイオンの濃度差を利用する二次性能動輸送です。名前に共輸送の相手が入っていることが、仕組みを覚える手がかりになります。一方、GLUTはナトリウムを使わずに糖を運ぶ促進拡散の輸送体で、フルクトースを取り込むGLUT5などがあります。
したがって、sodiumが適当です。SGLTはナトリウムと一緒に運ぶ能動的な輸送体、GLUTはナトリウムを使わない受動的な輸送体と、名前の頭文字で区別して覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1single:singleは1つのという意味で、SGLTの名前には含まれません。SGLTはナトリウムイオンとグルコースを一緒に運ぶ共輸送体で、むしろ単独で運ばない点が特徴です。
- 2small:smallは小さいという意味で、SGLTの名前とは関係がありません。SGLTの頭文字は、グルコースと一緒に細胞内へ運ばれるナトリウムを表しています。
- 4sucrose:sucroseはしょ糖のことで、SGLTが運ぶ物質ではありません。しょ糖は小腸の刷子縁膜でスクラーゼによりグルコースとフルクトースに分解されてから吸収されます。
- 5sugar:sugarは糖という意味ですが、SGLTの頭文字には当たりません。名前の中で糖を表しているのはglucoseのGで、先頭の文字は一緒に運ばれるナトリウムを示しています。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問71(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)