第40回 午前 問80
基礎栄養学
水分出納に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1代謝水の産生量は、水分摂取量に比例する。
- 2代謝水は、水分出納における供給源となる。
- 3可避尿量は、水分摂取量の影響を受けない。
- 4不感蒸泄は、発汗を含む。
- 5不可避水分摂取量は、不可避尿量と不感蒸泄量の和に等しい。
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✓ これが正解2代謝水は、水分出納における供給源となる。
解説
代謝水は、飲食物と並ぶ体内の水の供給源の一つです。
水分出納は、体に入る水(飲料水・食物中の水・代謝水)と出る水(尿・糞便・不感蒸泄・汗)の釣り合いで判断します。代謝水は、糖質・脂質・たんぱく質が体内で酸化されるときに生じる水で、飲料水や食物中の水と並ぶ水の供給源の一つです。
ほかの記述は、代謝水の量を決める要因や、尿・不感蒸泄の分け方を取り違えています。尿には、老廃物を出すために最低限必要な部分と、飲んだ水の量に応じて増減する部分があり、不感蒸泄は本人が気づかないうちに失われる水を指します。
したがって、代謝水は水分出納における供給源となるという記述が適当です。不可避尿は老廃物を出すのに最低限必要な尿、可避尿は水の摂取量に応じて増減する尿、と分けて覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1代謝水の産生量は、水分摂取量に比例する。:代謝水は、糖質・脂質・たんぱく質が体内で酸化されたときに生じる水で、その量は酸化された栄養素の種類と量によって決まります。飲む水の量に比例して増えるものではありません。
- 3可避尿量は、水分摂取量の影響を受けない。:可避尿は、老廃物の排泄に最低限必要な不可避尿を超えて出る尿で、水分を多く摂れば増え、少なければ減ります。水分摂取量の影響を受ける部分なので、記述は逆です。
- 4不感蒸泄は、発汗を含む。:不感蒸泄は、皮膚の表面や呼気から気づかないうちに失われる水分で、汗腺からの発汗は含みません。発汗は体温調節のための別の水分損失として扱います。
- 5不可避水分摂取量は、不可避尿量と不感蒸泄量の和に等しい。:最低限必要な水分摂取量を考えるときは、不可避尿と不感蒸泄に糞便中の水分も加え、体内で生じる代謝水の分を差し引きます。不可避尿量と不感蒸泄量を足しただけの値にはなりません。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問80(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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