第40回 午後 問145
公衆栄養学
半定量食物摂取頻度調査法の問題
半定量食物摂取頻度調査法に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1対象者が摂取した全ての食品と量を、対象者自身が調査票に記録する方法である。
- 2対象者の記憶に依存しない。
- 3複数日の食事記録法に比べて対象者の負担が大きい。
- 4調査者の熟練を必要とする。
- 5習慣的な摂取量に関して、集団内における個々人の順位付けに用いられる。
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✓ これが正解5習慣的な摂取量に関して、集団内における個々人の順位付けに用いられる。
解説
習慣的な摂取量で、集団内の個人を順位付けするのに使われます。
食物摂取頻度調査法は、決められた食品のリストについて、一定期間にどのくらいの頻度で食べたかを、調査票で回答してもらう方法です。頻度に加えて1回にとるおおよその量も尋ねるものを、半定量食物摂取頻度調査法といいます。過去の一定期間の食べ方をまとめて尋ねるため、日々の変動を含まない習慣的な摂取量を把握するのに向いています。
一方で、食品リストに含まれない食品は把握できず、回答も記憶に頼るので、摂取量の絶対値を正しく求めることは苦手です。そのため、得られた値は量そのものとしてよりも、集団の中で誰が多く誰が少ないかを比べる、個々人の順位付けに用いられます。したがって、この記述が最も適当です。ほかの記述は、別の調査法の特徴を述べているか、この方法の負担や記憶への依存を逆に述べています。
食事調査法は、記録か記憶か、1日か習慣か、負担と熟練の大小、という軸で比べると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1対象者が摂取した全ての食品と量を、対象者自身が調査票に記録する方法である。:食べた全ての食品とその量を対象者自身が記録するのは、食事記録法の説明です。半定量食物摂取頻度調査法は、あらかじめ決められた食品リストについて頻度と量を答えてもらう方法です。
- 2対象者の記憶に依存しない。:半定量食物摂取頻度調査法では、過去1か月や1年などの食べ方を思い出して答えてもらいます。記憶に頼る方法なので、記憶に依存しないという記述は誤りです。
- 3複数日の食事記録法に比べて対象者の負担が大きい。:調査票の質問に答えるだけで済むため、毎食の食品と量を何日も書き続ける食事記録法に比べて、対象者の負担は小さくなります。大規模な調査に使われるのはこのためです。
- 4調査者の熟練を必要とする。:決められた調査票に沿って回答してもらう方法なので、調査者の面接の技術にあまり左右されません。調査者の熟練が必要なのは、聞き取りで食べたものを引き出す24時間思い出し法などです。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午後(厚生労働省)問145(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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