平成27年度 春期 午前Ⅱ 問18
情報セキュリティ
共通鍵暗号方式に関する問題
共通鍵暗号方式において,100人の送受信者のそれぞれが,相互に暗号化通信を行うときに必要な共通鍵の総数は幾つか。
- ア200
- イ4,950
- ウ9,900
- エ10,000
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✓ これが正解イ4,950
解説
100人から2人を選ぶ組合せの数、100×99÷2=4,950個です。
共通鍵暗号方式では、通信する二人が同じ鍵を共有し、その鍵をほかの人には知らせません。そのため、通信する二人の組ごとに別々の鍵が必要です。100人から2人を選ぶ組合せの数を求めればよく、100×99÷2=4,950個になります。AさんとBさんの間の鍵と、BさんとAさんの間の鍵は同じ1本なので、2で割ります。一般にn人ではn(n−1)/2個となり、人数が増えると鍵の数は急に増えます。公開鍵暗号方式なら一人1組の鍵で済むので、鍵の管理の手間を比べる場面でも使える考え方です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア200:200個は、100人がそれぞれ公開鍵と秘密鍵の1組をもつ、公開鍵暗号方式での鍵の総数です。共通鍵暗号方式では相手ごとに異なる鍵を共有するので、二人の組合せの数だけ鍵が必要になります。
- ウ9,900:9,900個は、100×99の計算で止めた値で、AさんからBさん、BさんからAさんを別々の鍵として数えています。共通鍵は二人で同じ1本を使うので、2で割る必要があります。
- エ10,000:10,000個は、100×100で、自分自身との組合せまで数えた値です。自分と通信するための鍵はなく、同じ二人の間の鍵も1本で済むので、この数にはなりません。
この問題の用語
- 共通鍵暗号方式「共通鍵暗号」と同じ意味です。同じ鍵を送る側と受け取る側の双方が持つやり方を、手順として言うときにこの言い方をします。
- 公開鍵暗号方式「公開鍵暗号」と同じ意味です。配ってよい鍵と隠す鍵を対にして使うやり方を、手順として言うときにこの言い方をします。
- 暗号化内容を鍵がなければ読めない形に変換すること。通信の経路だけでは守りきれない場合があるので、ファイル自体にも施します。
出典:平成27年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問18
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問16:DNSSECに関する問題(暗号化)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問15:楕円曲線暗号に関する記述(共通鍵暗号方式)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問18:エンベロープ暗号化の説明(公開鍵暗号方式)
- 令和2年度 10月 午前Ⅱ 問17:楕円曲線暗号に関する記述(共通鍵暗号方式)
- 令和2年度 10月 午前Ⅱ 問16:公開鍵暗号方式の問題(公開鍵暗号方式)
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