平成21年度 秋期 午前 問66
システム戦略
システム管理基準に関する問題
“システム管理基準”において,情報システムの費用,スケジュール,開発体制,投資効果などを明確にする計画はどれか。
- ア移行計画
- イ開発計画
- ウ全体最適化計画
- エ年間運用計画
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✓ これが正解イ開発計画
解説
個々の開発案件の条件を固める計画です。
システム管理基準は、情報システムを企画から運用まで適切に進めるための実践規範で、段階ごとに立てるべき計画を分けて示しています。設問が並べているのは、費用、日程、体制、そして投じた分に見合う効果という項目で、いずれも一つの案件を始めてよいかどうかを判断するために必要なものです。見分けるときの軸は、その計画が扱う範囲と時点を読むことです。組織の全体を見渡すのか、一つの案件を対象にするのか、引き渡しの前後だけを対象にするのか、動かし続ける日々を対象にするのかで、名前が分かれます。設問が求めているのは、開発を始めるにあたって条件を固める開発計画です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア移行計画:移行計画は、できあがったものへ切り替えるときの時期と段取りを定めるものです。対象が引き渡しの前後に限られ、案件そのものの採否を判断する役目は負いません。
- ウ全体最適化計画:全体最適化計画は、組織全体の情報システムをどう配置するかを経営の方針に沿って描くものです。見る範囲が組織全体なので、一つの案件の体制や日程を決める計画とは粒が違います。
- エ年間運用計画:年間運用計画は、稼働しているシステムを一年間どう動かすかを定めるもので、作る前ではなく動かす側に属します。体制や効果を見積もって着手を決める場面とは結び付きません。
この問題の用語
- 情報システム業務に必要なデータを集め、処理し、伝えるための仕組み全体です。コンピュータや通信網だけでなく、それを使う人や業務の手順も含みます。
- スケジュール作業の順序と日程を決めた計画のことをいいます。作業の前後関係から日程を組み立てるには、PERTが向いています。
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
- 移行いまのシステムから新しいシステムへ、業務とデータを移し替えることです。切り替えの手順と、途中で起きる問題の備えが要になります。
出題当時の情報です(現在との違い)
システム管理基準は2018年4月と2023年4月に改訂され、「全体最適化」の区分は「ITガバナンス」に組み替えられました(出題時は平成16年版)。
出典:平成21年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問66
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