平成28年度 春期 午前 問63
システム戦略
システム管理基準に関する問題
"システム管理基準"によれば,情報戦略策定段階の成果物はどれか。
- ア関連する他の情報システムと役割を分担し,組織体として最大の効果を上げる機能を実現するために,全体最適化計画との整合性を考慮して策定する開発計画
- イ経営戦略に基づいて組織体全体で整合性及び一貫性を確保した情報化を推進するために,方針及び目標に基づいて策定する全体最適化計画
- ウ情報システムの運用を円滑に行うために,運用設計及び運用管理ルールに基づき,さらに規模,期間,システム特性を考慮して策定する運用手順
- エ組織体として一貫し,効率的な開発作業を確実に遂行するために,組織体として標準化された開発方法に基づいて策定する開発手順
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✓ これが正解イ経営戦略に基づいて組織体全体で整合性及び一貫性を確保した情報化を推進するために,方針及び目標に基づいて策定する全体最適化計画
解説
情報戦略策定段階では全体最適化計画が成果物です。
システム管理基準は、情報システムの企画から運用までの流れをいくつかの段階に分け、各段階で何を成果物として残すかを整理しています。情報戦略の策定は、この流れのいちばん上流に置かれ、経営戦略から降りてきた方針を受けて、組織全体の情報化の方向をそろえる段階です。したがってここで残す成果物は、個別のシステムを作るための計画や運用の手順ではなく、組織全体を貫く長期的な計画になります。判定の軸は、選択肢が指しているのが上流の全体を束ねる計画か、下流の個別を進める計画・手順かです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア関連する他の情報システムと役割を分担し,…:他のシステムと役割を分担し全体最適化計画との整合性を踏まえて策定する開発計画を挙げています。上位の計画にそろえながら個別のシステムを作るための計画で、上流の全体を束ねる段階の成果物ではありませんでした。
- ウ情報システムの運用を円滑に行うために,運…:運用設計や運用管理ルールに基づき、規模や期間、システム特性を考慮して策定する運用手順を挙げています。動き始めた後を回す下流の段階のもので、情報化の方向を決める上流の段階には対応しませんでした。
- エ組織体として一貫し,効率的な開発作業を確…:標準化された開発方法に基づいて策定する開発手順を挙げています。作り方をそろえるための下流の段取りで、上流で組織全体の方向をそろえる段階の成果物としては位置付けられません。
この問題の用語
- 情報戦略情報をどう活かして経営の目標に近づくかを定める方針です。立てるときは、中長期の経営計画と必ず足並みをそろえます。
- 情報システム業務に必要なデータを集め、処理し、伝えるための仕組み全体です。コンピュータや通信網だけでなく、それを使う人や業務の手順も含みます。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
出題当時の情報です(現在との違い)
システム管理基準は2018年4月と2023年4月に改訂され、「全体最適化」の区分は「ITガバナンス」に組み替えられました(出題時は平成16年版)。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問63
同じ用語が出る問題
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