平成31年度 春期 午前 問66
システム企画
非機能要件項目
非機能要件項目はどれか。
- ア新しい業務の在り方や運用に関わる業務手順,入出力情報,組織,責任,権限,業務上の制約などの項目
- イ新しい業務の遂行に必要なアプリケーションシステムに関わる利用者の作業,システム機能の実現範囲,機能間の情報の流れなどの項目
- ウ経営戦略や情報戦略に関わる経営上のニーズ,システム化・システム改善を必要とする業務上の課題,求められる成果・目標などの項目
- エシステム基盤に関わる可用性,性能,拡張性,運用性,保守性,移行性などの項目
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✓ これが正解エシステム基盤に関わる可用性,性能,拡張性,運用性,保守性,移行性などの項目
解説
何をするかではなく、どうあるべきかを述べた項目です。
要件は大きく二つに分かれます。一方は、システムが何をするかを述べたものです。もう一方は、それがどうあるべきかを述べたものになります。非機能要件は後者にあたります。止まりにくさ、速さ、増やしやすさなどが並びます。動かし続けやすさ、直しやすさ、移しやすさも同じ仲間です。どれも働きそのものではなく、品質の側を指しています。基盤に関わる項目が多いのも、この仲間の特徴になります。仕事のやり方や決まりごとを並べた項目とは別です。そちらは人と組織の動きを定めます。必要な機能の範囲や情報の流れを並べた項目とも分かれます。そちらはシステムの働きを決める段にあたります。経営のねらいや解くべき課題を並べた項目は、さらに手前です。なぜ作るのかを述べる段で、要件より前に置かれます。三つの段は、この順で降りてきます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア新しい業務の在り方や運用に関わる業務手順…:仕事の手順や責任、権限、制約などを並べると述べています。新しい仕事のやり方そのものを定めます。品質の水準を述べたものではありません。業務の要件にあたります。仲間が違います。誰が何をするかを決める段になります。人側の話です。
- イ新しい業務の遂行に必要なアプリケーション…:利用者の作業や実現する働きの範囲を並べると述べています。システムが何をするかの話です。どうあるべきかは述べていません。働きの範囲を決める側の話になります。機能の要件にあたります。対になる側です。二つで一組の関係になります。
- ウ経営戦略や情報戦略に関わる経営上のニーズ…:経営のねらいや解くべき課題、求める成果を並べると述べています。なぜ作るのかを述べる段です。項目の粒も、もっと大きくなります。まだ作ると決める前の段です。構想の段階にあたります。段が一つ前です。ここから要件へ落としていきます。
この問題の用語
- 非機能要件性能や可用性など、どのように動くかを定めた要件のことです。半日以内に復旧するといった品質の条件が、これにあたります。
- 業務手順仕事をどの順で進めるかを決めた取り決めです。文書にしておくと、担当者が替わっても同じやり方と品質で仕事を進められます。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- 権限そのアカウントに許された操作の範囲のことです。用途ごとに必要なものだけを与え、定義用と更新用のように分けて持たせます。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- 情報戦略情報をどう活かして経営の目標に近づくかを定める方針です。立てるときは、中長期の経営計画と必ず足並みをそろえます。
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- 可用性使いたいときに情報や仕組みを使える状態が保たれていること。情報セキュリティの三要素の一つで、システムでは稼働率で表します。
出典:平成31年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問66
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 科目A 問14:サービス可用性に関する問題(可用性)
- 令和元年度 秋期 午前 問65:非機能要件の定義で行う作業(非機能要件)
- 平成30年度 春期 午前 問37:ポートスキャンを行う目的(権限)
- 平成28年度 春期 午前 問63:システム管理基準に関する問題(情報戦略)
- 平成28年度 春期 午前 問41:SaaSに関する問題(業務手順)
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