平成28年度 春期 午前 問69
経営戦略マネジメント
ポートフォリオマネジメントの問題
図に示すマトリックスを用いたポートフォリオマネジメントによって,事業計画や競争優位性の分析を行う目的はどれか。
図(書き起こし): 2×2 のマトリックス(4つのます)。ますの中には何も書かれていません(軸の名前と目盛りだけの図)。
事業の強み(市場シェア)
┌────────────┬────────────┐
事業の │ │ │ 高
魅力度 ├────────────┼────────────┤
(市場成長率)│ │ │ 低
└────────────┴────────────┘
強 弱
・横軸=「事業の強み(市場シェア)」。左が「強」,右が「弱」。
・縦軸=「事業の魅力度(市場成長率)」。上が「高」,下が「低」。縦軸の名前は原典では縦書きです。
- ア目標として設定したプロモーション効果を測定するために,自社の事業のポジションを評価する。
- イ目標を設定し,資源配分の優先順位を設定するための基礎として,自社の事業のポジションを評価する。
- ウ目標を設定し,製品の品質を高めることによって,市場での優位性を維持する方策を評価する。
- エ目標を設定するために,季節変動要因や地域的広がりを加味することによって,市場の変化を評価する。
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✓ これが正解イ目標を設定し,資源配分の優先順位を設定するための基礎として,自社の事業のポジションを評価する。
解説
資源配分の優先順位を決めるため位置を評価します。
図が示すマトリックスは、事業を市場の成長という外の勢いと、市場でのシェアという内の強さの二軸に置き、限りある経営資源をどこへ振り向けるかを判断するための地図です。ポートフォリオマネジメントの目的は、地図上での位置を確かめて、目標を立て、資源を回す順序を組み立てることにあります。判定の軸は、選択肢が示すその使い道が資源配分の順序を決めることに向いているかどうかです。設問が問う目的に当たるのは、目標を定めたうえで優先順位の基礎として位置を評価するという記述でした。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア目標として設定したプロモーション効果を測…:販売促進の効果の測定に役立てるために自社の位置を評価すると述べています。売り方の成果を測る話で、限りある資源を事業へ回す順序を決める目的とは、位置を使う先が違いました。
- ウ目標を設定し,製品の品質を高めることによ…:品質を高めることで市場の優位性を保つ方策を評価すると述べています。品質の水準を上げるという個別の取組みの当否を測る話で、事業のあいだで資源を分ける順序を決める話ではありませんでした。
- エ目標を設定するために,季節変動要因や地域…:季節ごとの変動や地域の広がりを加味して市場の変化を評価すると述べています。市場側の動きを詳しく捉える話で、事業ごとの位置を並べて資源配分の順序を決める話とは目的が違いました。
この問題の用語
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問69(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
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